アプリ開発を企業に外注する際のポイント|特徴や費用・流れをご紹介

2023/06/20

執筆者:どこのあわ編集部

ノーコードツールを使用したアプリ開発についての情報を発信していきます。

今や人々の日常生活に欠かせないものとなったアプリ。

気軽にアクセスできるWebアプリから、ユーザーの囲い込みに高い効果を発揮するネイティブアプリまで、さまざまなものが登場しています。

企業がアプリ開発をする際には外注するケースも考えられるでしょう。

この記事では、アプリ開発を外注する際に知っておきたいポイントや費用、外注する際の流れを解説します。

 企業がアプリ開発をする手法

企業がアプリ開発する際には、2つの開発手法が存在します。

1つめは、開発をすべて自社のエンジニアやデザイナーが行う自社開発、2つめはアプリ開発を専門としている企業へ委託する外注です。

まずは、企業がアプリ開発をする際に用いられるそれぞれの手法について見ていきましょう。 

自社で開発する

企業がアプリを開発する場合の選択肢として、自社で開発を行うというものがあります。社内のエンジニアやデザイナー、大規模な企業ではIT部門などへアプリ開発を担当してもらうケースが多いです。

自社開発の場合はすべて社内の人材が開発を行うため、金銭的なコストを大きく削減できます。

ただし、専門知識を持った社内の人材がアプリ開発に時間を割くことになるため、時間的コストがかかるでしょう。

また、アプリ開発には高い専門性が必要です。クオリティの高いアプリを開発できるかどうかは、社内のリソースに依存します。 

アプリ開発会社に依頼する

アプリ開発を行う際のもう1つの選択肢が、アプリ開発会社に依頼するという方法です。

アプリ開発を専門としている会社へ依頼すれば、社内にアプリ開発のノウハウがない場合でもアプリ開発に取り組むことができます

アプリ開発会社と一言でいっても実力は会社によりますが、事前に実績をしっかりとチェックした上で依頼すれば、安定したクオリティのアプリを開発してもらえるでしょう。

ただし、アプリ開発を行う会社へ支払う費用が発生するため、アプリの規模に応じたある程度の予算が必要となります。アプリの外注に必要な費用の目安は、後ほど解説します。

アプリ開発企業の種類

ノーコード型ハイブリッド型フルスクラッチ型
開発期間◎短い
開発費用◎安い△高い
コーディングの知識不要ある程度必要高度な技術が必要

アプリ開発を行う企業によって、アプリ開発の際に用いる開発手法はさまざまです。

一昔前までは「ハイブリッド型」と「フルスクラッチ型」の2つが主流でしたが、最近では「ノーコード型開発」で取り組む企業も増えています

アプリ開発企業の種類とそれぞれの特徴を解説します。 

ノーコード型アプリ開発

ノーコード型アプリ開発とは、従来はコーディングが主体だったプログラミングを、すべて画面上の操作で完結させて行う開発形態のことです。

ドラッグアンドドロップなどの直感的な操作でアプリを開発できるため、開発期間が短く、後からの修正にも比較的柔軟に対応しやすいというメリットがあります

また、ノーコード型アプリ開発を行う企業へ委託すれば、外注の際の費用も安く済むケースが多いです。

ただし、ノーコードで開発できるアプリは基本的にシンプルなものに限るため、独自性の高いアプリや大規模なアプリには対応できないケースもあります。 

ハイブリッド型アプリ開発

ハイブリッド型アプリ開発は、基本的にテンプレートで用意されている機能を活用しながら、依頼された機能をオーダーメイドでカスタマイズして開発していく手法です。

ノーコード型で開発する場合は機能が限定的なものとなってしまいますがハイブリッド開発だと自由度は高いでしょう。一方で後述するフルスクラッチ型開発だと、自由度は最も高いですが開発に必要なコストが膨らみがちです。

ハイブリッド型は、ノーコード型とフルスクラッチ型の中間のような開発手法ともいえます。

両者のデメリットを吸収しているため、開発しようと考えていた機能がノーコード型で対応できない場合などに活用するのがおすすめです。 

フルスクラッチ型アプリ開発

フルスクラッチ型アプリ開発は、完全にオリジナルで一からコードを記述して開発する方式です。

アプリを動かすために必要なコードを、プログラミングの専門知識を持ったエンジニアが一つ一つ記述していきます。

フルスクラッチ型アプリ開発のメリットは、なんといっても開発の自由度が高く、理想的なアプリ開発がしやすいことです。専門性の高い人材を雇うため、高いセキュリティ性が求められるアプリや大規模なアプリにも柔軟に対応できます

ただし開発期間が長くなることに加え、開発に必要な費用も高くなりがちな点がデメリットです。

アプリ開発を企業に外注する際の費用相場

アプリ開発を企業へ外注する場合、開発を依頼するための費用が必要です。それでは、アプリ開発を外注する際にはどれほどの費用を用意すればよいのでしょうか。

アプリ開発に必要な費用はアプリの規模や種類によって大きく変動するため一概にはいえませんが、大体の相場感が存在します。ここでは先程解説した3つの開発形態別に、アプリ開発の費用相場を見ていきましょう。

ノーコード型アプリ開発の費用相場

ノーコード型アプリ開発の費用相場は、概ね3〜10万円です。

後述するハイブリッド型アプリ開発やフルスクラッチ型アプリ開発の費用相場と比べると圧倒的に安いのが魅力で、開発期間も短くなります。

ただしノーコード型アプリ開発の相場が安いのは、ノーコード型アプリ開発がそもそもシンプルなアプリ開発をメインターゲットとしているという理由もあります。

大規模なアプリ開発はそもそもノーコードで対応できない場合もあるため、注意が必要です。 

ハイブリッド型アプリ開発の費用相場

テンプレートを活用したハイブリッド型アプリ開発を外注する際の費用の目安は、概ね100〜1000万円です。

ノーコード型アプリ開発の場合よりは高くなりますが、コーディングをするのは基本的にオーダーメイド部分だけなのでフルスクラッチほど費用が膨らむことはありません。

ハイブリッド型アプリ開発の場合、企業側に用意されているテンプレートからどれくらいカスタマイズが必要なのかによって工数が大きく変わってきます。

アプリの独自性によって開発に必要な費用も大きく変わるということを覚えておきましょう。 

フルスクラッチ型アプリ開発の費用相場

フルスクラッチ型アプリ開発の費用相場は一概に相場がいくらといえないのが難しいところですが、比較的小規模の開発でも最低でも300万~500万円程度はかかると考えておいた方が良いでしょう

オリジナルのコードを、専門知識を持ったエンジニアが一から記述していくため、どうしても費用は膨らんでしまいます。

フルスクラッチ型アプリ開発の費用相場は、開発を実際に担当するエンジニアのレベルによっても変動します。例えば個人のプログラマーへ依頼すれば1ヶ月の作業につき60万円程度で対応してもらえる案件であっても、大手ベンダーへ依頼すると1ヶ月の作業に150万円程度かかってしまうケースも少なくありません。

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アプリ開発会社を選ぶ際のポイント

アプリ開発を外注する場合は、質の高いアプリを開発してくれるアプリ開発会社へ委託するのが大切です。

アプリ開発会社を選ぶ際に気をつけたいポイントとして、「アプリ開発の実績があるかどうか」と「制作後の修正や改善は行えるか」の2点が存在します。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。 

アプリ開発の実績があるかどうか

アプリ開発を行う企業を選ぶ際に気をつけたいポイントの1つめが、アプリ開発の実績があるかどうかです。

一言でアプリ開発会社といっても、その実力は企業によってさまざまです。

多くの企業ではこれまでの開発実績をWebサイト上などで公開しているので、まずは依頼前に開発実績をチェックするようにしましょう。

大規模な案件がたくさん掲載されていれば、それだけ信頼されている証拠といえます。

また、開発会社によってアプリのジャンルに得意不得意がある場合も多いです。

実績を見ながら、開発してもらいたいアプリの種類とマッチしているかもあわせてチェックしましょう。 

制作後の改善・修正は行えるかをチェック

アプリ開発は、一度完成したら終了ではありません。

完成後に見つかる修正点やバグ、あるいはユーザーのニーズ変化による機能追加など、アプリ完成後も継続的にブラッシュアップする必要があります

アプリ開発会社を選ぶ際には、制作後の改善や修正を行ってもらえるかどうかもチェックしましょう。修正対応や機能変更には追加費用を設けている企業がほとんどですが、その金額には幅があります。

改善や修正が行えるかどうかに加え、修正対応に必要な費用も事前に確認しておくのがおすすめです。

アプリ開発の流れ

アプリ開発は、以下のステップで進んでいきます。

  • ヒアリング
  • 事業計画の整理
  • プロダクト企画
  • 要件定義・設計
  • デザイン
  • 実装テスト
  • 納品
  • 保守・運用・改善

アプリ開発を外注する際には、大まかなアプリ開発の流れを知っておくのが大切です。アプリ開発の流れについて、一つずつ見ていきましょう。 

ヒアリング

アプリ開発を行う場合、まずはヒアリングからスタートします。アプリ開発を受託する企業は、クライアント企業に対してどんなアプリでどのような課題を解決したいのかをヒアリングしていきます。

クライアント側は、既存サービスや顧客向けアンケートなどの接点を利用して、自社のユーザーにどんなニーズがあるのかを把握しましょう。

ユーザーのニーズの根拠となる資料が示せればアプリ開発に対する社内理解も得やすくなります。

事業計画を整理

アンケートなどからユーザーのニーズが見えてきたら、次に事業企画の整理を行います。

ここはクライアントが主体となりつつ、開発会社とも密にコミュニケーションを取りたいステップです。

事業計画を整理する際には、まずアプリ開発事業全体の明確な目標を立てるのが大切です「アプリ開発を通じて自社ユーザーの囲い込みを進める」「既存サービスである〇〇のユーザー体験を向上する」といった明確なゴールを設定しましょう。

その後、目標を実現するのに必要なマイルストーンなどを適宜決めていきます。 

プロダクト企画

アプリ事業全体の方針が定まったら、次はアプリの具体的な企画を行っていきます。まずは、以下のような項目に沿ってプロダクト企画を整理するのがおすすめです。

  • 何ができるアプリを開発するのか
  • ターゲットとなるユーザーの性別や年代、職業は何か
  • アプリ開発にどれほどの予算を割くのか
  • アプリの開発期間はどれほどで、リリース目標日はいつなのか

ここでしっかりとアプリ開発の骨組みを作っておくことで、次の要件定義や設計もしやすくなります。

要件定義・設計

要件定義とは、計画しているアプリの実現のために搭載すべき機能などを洗い出していく作業です。

搭載する機能に加え、動作環境やアプリの種類、必要な人員などを整理していきましょう。なお、この段階からは開発会社側の作業となるケースがほとんどです。

その後は、要件定義の内容をベースに設計を行っていきます。アプリにはどのような画面が用意されていて、どういった流れで遷移するのかなど、基本的な部分を明確にしておきましょう。 

デザイン

要件定義や設計が終わったら、いよいよ本格的にアプリ開発を進める段階に入ります。設計終了後は、画面のデザインを決める作業に入りましょう。アプリの具体的な画面デザインを、絵や図で表現していきます。

なお、アプリの画面デザインはアプリ全体のクオリティを大きく左右する重要な要素です。クライアント側は開発会社に画面デザインを事前に確認するなど、デザインにはこだわるとよいでしょう。 

実装

デザインが確定したら、開発会社側でいよいよ実装を行います。

ここまで決めた要件やデザインにしたがって、実際にコードを記述していきます。

ノーコード開発の場合は、ドラッグアンドドロップなどで実際に動作するプロダクトを作っていきます。 

テスト

実装が完了したら、テストを行います。

テストは、一つ一つの機能といった小さなかたまりから実施するのが一般的です。

一つ一つの機能に問題がなければ徐々にテスト範囲を増やし、最終的にアプリ全体をテストしていきます。

もちろん何も不具合がないのが理想ですが、実際には不具合の全くない完璧なアプリは存在しません。この段階で何かしらのバグが見つかれば、ユーザーの目に触れる前に対処できるので念入りに行います。必要に応じてクライアントも参加して、不具合はできる限り早めに対処しましょう。 

納品

テストが終了したら、クライアント側での最終チェックを経て、正式に納品となります。

なお、納品後の修正対応は別途料金が発生するケースがほとんどです。クライアント側は、依頼した内容が正しく実装できているか、アプリに目立ったバグや不具合がないかどうかを納品前にかならず確認しましょう。 

運用・保守・改善

アプリの納品が完了したら、実際にアプリをリリースして運用していきます。App StoreやGoogle Play Storeでの配信作業まで委託できる会社もありますし、自社でリリースと運用を行うケースもあります。

アプリのリリース後は、継続的に保守や改善を行っていきましょう。ユーザーのニーズ変化に応じた機能追加や、OSのアップデート対応などが必要です。

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アプリ開発を開発企業に依頼する際の注意点

せっかくアプリ開発を外注するのであれば、できる限り質の高いアプリを完成させましょう。

アプリ開発を企業へ依頼する際には、いくつかの注意点が存在します。

アプリ開発を依頼する際に気をつけたい注意点を3つ解説します。 

作りたいアプリのイメージを具体的に伝える

アプリ開発を委託する際のよくある失敗例として、開発を丸投げしてしまう例があります。丸投げして理想通りのアプリができれば問題ないですが、実際にはイメージと異なるアプリが出来上がってしまうなど、トラブルの元です。

アプリ開発を委託する際には、作りたいアプリのイメージを具体的に伝えるようにしましょう。

アプリの機能だけでなく、画面のデザイン案やアプリの目的、事業計画などを明確に伝えることで、開発側とのイメージが共有しやすいです。また、クライアントがプロジェクトへ積極的に関わることで、開発会社側にも緊張感を持って対応してもらえます。 

費用を事前に確認しておく

アプリ開発を行う会社によってはプロジェクトごとの料金を設定していたり、開発する機能単位で料金設定していたりと、アプリ開発に必要な費用の計算は複雑になりがちです。

費用に関してお互いの認識のずれがあると、後々のトラブルにつながってしまいます。アプリ開発を委託する際には、必要な費用を事前に確認しておきましょう。

また、後からの修正対応にどれほどの費用がかかるのかも要チェックです。納品後に発覚したバグ修正や後からの機能追加には追加費用が発生することがほとんどですが、金額設定は開発会社によって幅があります。 

無理のないスケジュールを立てる

アプリを一刻も早くリリースしたいあまり、余裕のないスケジュールで開発会社へ依頼してしまうケースがあります。余裕のないスケジュールで依頼すると、通常よりも高い料金が発生することが多いです。

また、スケジュールが極端に短い場合、デザインや不具合対応といった工数を削る必要があるため、アプリ自体のクオリティも低下してしまいます。

高品質なアプリを開発するためにも、無理のないスケジュールを立てましょう。

アプリ開発なら「どこのあわ」にお任せください

アプリ開発の外注を検討している場合、「どこのあわ」へお任せください。どこのあわでは、ノーコード開発の黎明期から多数のアプリ開発実績があります。

ノーコードを中心にアプリ開発を行うため、開発に必要な期間と費用をどちらも削減できるのが強みです。どこのあわならではの魅力を2つ、紹介させていただきます。 

プレビューを見て実際に触りながらアプリ開発が可能

アプリ開発の現場にありがちなトラブルが、「完成したものがイメージと違った」というものです。こういったトラブルを防ぐためにはクライアント側と開発会社が密に連携する必要があります。

「どこのあわ」では、プレビューを見て実際に触りながらのアプリ開発が可能です。

実際に完成するアプリがどのような動作をするのかが開発段階で直感的に分かるため、万が一認識にずれがあった場合でも迅速に軌道修正できます。

要件定義から実装まで一気通貫で支援いたします

アプリ全体のクオリティを大きく左右するのが、要件定義の段階です。

ここでしっかりとアプリの仕様や動作環境などを定めておかなければ、デザインや実装の段階での手戻りが発生して無駄な工数がかかってしまいます。

どこのあわでは、アプリの要件定義の段階から実装までを一気通貫で支援いたします。

上流工程から積極的に支援するため、アプリの仕様やデザインが開発途中でぶれません。豊富なアプリ開発実績があるからこそ実現できる、どこのあわならではのサポートをぜひご体験ください。

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まとめ

アプリ開発を外注する際のポイントや開発の流れなどを解説しました。

アプリ開発は今やさまざまな業界で必要不可欠な取り組みとなっていますが、質の高いアプリを素早く開発するためにはアプリ開発のプロフェッショナルへ外注するのが有効です。

また、質の高いアプリ開発を行うためには、自社にぴったりな外注先を選定する必要があります。

ぜひこの記事で解説したアプリ開発会社の選び方などを参考にしながら、自社の事業に最適なアプリ開発会社を探し、高品質なアプリを作っていきましょう。