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アプリ開発ができるノーコードアプリ14選|事例やメリットを解説
執筆者:どこのあわ編集部
ノーコードツールを使用したアプリ開発についての情報を発信していきます。
「アプリ開発にチャレンジしたいが、プログラミング言語の知識がない」
「アプリ開発のアイディアはあるが、技術力に不安がある」
アプリ開発が幅広く普及している昨今、こういった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。プログラミングの細かな専門知識がなくてもアプリ開発に取り組みたい場合、コーディングなしでアプリを制作できるノーコードアプリの活用が効果的です。
この記事ではノーコードアプリに興味がある方に向けて、代表的なノーコードアプリやノーコードアプリを用いた開発事例などを紹介します。
目次
ノーコードのアプリ開発とは
ノーコードとは、コーディングなしでプログラミングを行う開発手法のことです。一般的に、アプリ開発を行う際にはPythonやPHPといったプログラミング言語を習得する必要があります。コーディングには高い技術力と専門知識が求められるため、開発に多額の費用と期間がかかることも少なくありません。
しかしノーコードで開発を行えば、プログラミングの専門知識がなくてもドラッグアンドドロップなどで直感的にアプリを制作できます。低費用で、なおかつ素早くアプリを開発できるため、注目が集まっている手法です。
ノーコードの市場規模は拡大中
最近、ノーコードの市場規模は拡大傾向にあります。数年前までは、ノーコードアプリが活用されるのはアメリカをはじめとした海外が中心でした。しかし、最近では日本国内でもノーコードアプリの市場規模が拡大しており、ノーコードアプリの選択肢も増えてきています。
ノーコードの市場規模が拡大した背景として、ビジネス環境の変化が激しくなり、アプリ開発の現場でも機動力が求められるようになったことが挙げられます。また、アプリ開発の需要に比べ、プログラミングの専門知識を持つIT人材が圧倒的に不足していることも、ノーコードが注目を浴びている理由の一つです。
DXの課題解決に東京都も注目している
ノーコードアプリが注目を浴びているもう一つの理由として、業種や業界を問わずDXが進められていることが挙げられます。東京都は2022年、「東京都デジタル人材確保・育成基本方針」の中で、全22項目からなるデジタルスキルマップを公表しました。
その中では例えば「ITストラテジー」「システムアーキテクチャ」といった項目と並んで、「Webアプリ設計・開発」「スマホアプリ設計・開発」が取り上げられています。民間だけでなく、行政もWebアプリ開発やスマホアプリ開発を始めとしたDXの取り組みに注目しているのです。
アプリ開発ができるノーコードアプリ14選
ノーコードでアプリ開発ができるノーコードアプリは、国内外のベンダーから今や様々なものが展開されています。シンプルで手軽に利用できるものから、高いカスタマイズ性を持つ本格的なものまで、ツールの幅は広いです。
本章では、アプリ開発ができるおすすめのノーコードアプリ14選を紹介します。
Bubble
Bubbleは、アプリ開発に幅広く活用されているノーコードアプリです。ノーコードアプリの中でも定番といえる存在で、今や最も普及しているノーコードアプリの一つといっても過言ではありません。
Bubbleの特徴として、カスタマイズ性が非常に高い点が挙げられます。標準機能で補いきれない点は有料プラグインなどを活用して実装できるため、極めて自由度の高い開発が可能です。ただしカスタマイズ性が高い分、他のノーコードアプリと比べると操作の難易度はやや高いと言われています。無料版も用意されています。
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Adalo
Adaloは、アプリ全般の開発を得意とするノーコードアプリです。Adalo上で用意されているパーツを組み立てたり、テキストを視覚的に入力できたりするのが特徴で、プログラミングの専門知識がなくても直感的に操作できます。UI設計にこだわりたい場合は特におすすめのノーコードアプリです。
またもう一つのAdaloの特徴として、ブラウザ上で動作するWebアプリと端末にインストールして動作するネイティブアプリの両方に対応しているという点も挙げられます。無料版も用意されているため、気軽にスタートできますよ。
Glide
Glideは、開発ツールを好みのデザインにカスタマイズできるノーコードアプリです。Googleスプレッドシートをデータベースとして用いることができるのが最大の特徴で、データベースの専門知識がなくても簡単にデータベースを構築することができます。
特にモバイルアプリの開発に向いており、”Simple Store”や”Instagram”、”Mobile Restaurant”といったテンプレートが豊富に用意されています。こちらも無料で利用できるプランが用意されているので、気軽にモバイルアプリ開発を試してみたい場合にもおすすめです。
Forguncy
Forguncyも、ノーコードでWeb開発ができるツールの一つです。既に導入されているAccessなどのシステムと連携できるのが特徴で、業務用アプリの制作などに幅広く活用されています。
日本国内での事例としては、カルビーの情報システム部門で採用されたことでも知られています。データベースの管理はGlideと近く、コピーアンドペーストや複数セルの同時更新など、こちらはExcelと近い操作性を実現しているのが魅力です。
Thunkable
Thunkableは、豊富なテンプレートからアプリを作成していくタイプのノーコードアプリです。Thunkable内に用意されているテンプレートから自分の制作したいWebアプリに近いものを選び、それをドラッグアンドドロップで組み立てていくことでアプリを開発していきます。
高いカスタマイズ性が必要な部分は、ブロックを組み合わせてプログラミングすることでScratchライクな操作が可能です。プログラミングの専門知識がない人でも直感的に開発できるでしょう。
AppSheet
AppSheetも、人気の高いノーコードアプリです。2020年1月にはGoogleが買収したことでも話題となるなど、幅広い業界で根強い人気を誇ります。
データベースはGlideと同様にスプレッドシートなどを活用できるため、SQLの文法などを覚える必要はありません。他の多くのノーコードアプリと同様に豊富なテンプレートからアプリのひな形を選択できるほか、Googleの提供する自然言語処理技術や機械学習技術と連携できるのが魅力です。
Yappli
Yappliは、トヨタや富士通など、国内で高い人気を誇るノーコードアプリです。小売業向けのアプリ開発やECサイトの構築、業務用アプリやイベント時のDXなど幅広い活用事例があり、導入実績は600社を超えています。
Yappliでは、iOSやAndroid向けのネイティブアプリをスピーディーに構築できるのが特徴です。開発後に必要なAppStoreやGoogle Playでの申請管理までYappli上で行ってくれるため、初めてのアプリ開発でも活用しやすいノーコードアプリといえます。
Voiceflow
Voiceflowは、音声アプリの開発を得意とするノーコードアプリです。他のノーコードアプリと比べるとかなり珍しく、AlexaやGoogleアシスタントなどの音声認識に対応しています。
開発する際の流れは他のノーコードアプリと同様で、ドラッグアンドドロップでフローに従ってブロックを組み立ててアプリを開発していきます。最近のスマートスピーカーの普及に伴って脚光を浴びている、ユニークなノーコードアプリです。
Click
Clickは、個人から法人まで幅広い活用実績があるノーコードアプリです。専門知識がなくてもアプリ開発ができるよう、チュートリアルや機能テンプレートが充実しています。
アプリ開発の際には、運用を進めていくにつれてユーザーが増え、サーバーが負荷に耐えられなくなってしまうといったトラブルがよく発生します。Clickはスケーラビリティを考慮したノーコードアプリで、運用後の拡大にも対応できる大規模接続対策や外部機能、アップグレードなどを備えています。料金プランは2023年4月現在で無料も含め3種類用意されており、今後はさらに大規模事業者向けのプランも拡大される予定です。
Appgyver
Appgyverは、月額料金なしの無料で活用できるノーコードアプリです。ノーコードアプリは本格的に活用しようと思えば月額料金が発生するものがほとんどですが、Appgyverでは無料で気軽に活用できます。
Appgyverの画面左側に並んでいる「ボタン」や「スライダー」といったコンポーネントをドラッグアンドドロップして、アプリを開発していきます。ボタンを押した際の動作などもブロックを繋げて視覚的に表現できます。なんと言っても無料であるため、個人も含め幅広く活用されているノーコードアプリです。
kintone
kintoneは、サイボウズが開発している国産のノーコードアプリです。国内では定番のノーコードアプリであり、現在まで20000社を超える企業がkintoneを導入しています。
kintoneは主に業務用アプリの制作に特化したツールです。教育や運送といった「業界」、営業や法務といった「部署」、さらにはファイル管理や工数管理といった「目的」の3つを選択するだけで、簡単に自社にぴったりなアプリが構築できます。kintone上でアプリやコミュニケーションスペースをいくらでも追加できるため、拡張性も高いです。
Platio
Platioは、ノーコードでモバイルアプリが作成できるツールです。2022年度のSMB市場シェアやサービス業シェア、さらには内製主導型シェアでNo1を獲得しているノーコードアプリで、京セラやNTT東日本の支店などで活用されています。
kintoneと同様に業務用アプリの制作に特化しているのが特徴で、営業現場や物流現場、店舗、日報管理、製造現場といった様々なシチュエーションごとに最適なアプリを制作できます。
Amazon Honeycode
Amazon Honeycodeは、その名の通りAmazonが提供するビジネス向けのノーコード開発アプリです。スプレッドシートをベースとしながら、画面上でカスタマイズを行ってアプリ開発を行います。
現在スプレッドシートを活用して業務に取り組んでいるチームや、比較的小規模で開発者のいない小売店、レストランなどで活用できるツールです。ベーシックプランは無料で提供されているため、まずはお試し感覚で始めてみるのもよいでしょう。
octoparse
Web上には、様々なサイト上に膨大な情報が溢れています。こうした情報を一箇所に集め、わかりやすい形に整理するのがスクレイピングです。これまでは、スクレイピングを行う際にはWeb上から情報を収集して整理するためのコードを書く必要がありました。
octoparseは、ノーコードアプリの中でも特にスクレイピングを得意とするツールです。解析したいWebサイトのURLを入力すると自動で情報を抽出してくれます。フリープランでは、10000件までのデータをローカルに出力可能です。
ノーコードでのアプリ開発の事例
アプリ開発ができるノーコードツールについてご紹介いたしました。
では、ノーコードでのアプリはどのようなものがあるのか、具体的な事例をご紹介いたします。
ノーコードアプリの事例に関しては、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
事例①Beelango
出典:Beelango
Beelangoは、語学学習のためのeラーニングアプリです。
このアプリは、ノーコードツールBubbleで作成されました。
新しい言語をより早く習得できるよう様々な工夫が凝らされており、Beelango上で提供される100個以上のコースを通じて言語を学んでいきます。機能も充実しており、単語やコロケーション、文法はもちろん、歌や映画などを用いて言語をより楽しく学べるのが特徴です。
ノーコードアプリを用いたとは思えないようなクオリティの高さで、Bubbleの機能性の高さを証明してくれているといっても過言ではありません。現在、全世界で10万人以上のユーザーがおり、売上高は30万ドル(約3500万円)を超えています。
事例②Union
Unionは、ノーコードツールAdaloで作成されたアプリです。
全国の大学生が日々の大学生活に必要な情報を共有できるSNSで、例えば以下のような内容を投稿することができます。
- 講義の内容
- 就活の情報
- 大学に関する質問や疑問
Unionは、Adaloを用いて開発されたアプリの中でも、日本で初めて資金調達を実施したアプリとして知られています。Adalo本社からは「私たちが把握しているAdaloで開発されたアプリの中でも、資金調達の額が世界最大である」という旨のコメントが届いており、そのインパクトの大きさが伺えるはずです。
なお、現在はAdaloからFlutterへと基盤を移して開発が行われています。まずはノーコードで素早く開発をはじめ、軌道に乗った段階でより自由度の高いフレームワークへ乗り換えるといった運用も有効であることを証明してくれる事例です。
出典:Union
ノーコードでのアプリ開発のメリット
ノーコードで開発できるツールや、ノーコードアプリを活用した事例をご紹介しました。それでは、ノーコードアプリを使って開発を行うメリットはどういった点にあるのでしょうか。
ノーコードアプリを活用するメリットはたくさんありますが、中でも「スモールスタートができる」「短期間で開発できる」といった点は、特に小規模なアプリ開発を行う際に嬉しいポイントです。ノーコードでアプリ開発を実施するメリットをご紹介します。
スモールスタートが可能
コーディングを用いたアプリ開発には、多額の費用が必要です。エンジニアを雇う場合は彼らへの給料が必要ですし、場合によっては開発に必要な高スペックのPCを取り揃えたり、デザイナーへ依頼したりといった費用も発生します。
一方、ノーコードアプリを使えば「まずは試してみよう」といった気軽な気持ちでアプリ開発を始めることが可能です。スモールスタートができるため、トライアンドエラーを繰り返しながらアプリ開発や事業展開を進められるのが魅力です。
短期間で開発が可能
コーディングを行うアプリ開発の場合、どんなに小規模なアプリでも最低1ヶ月前後の開発期間・テスト期間が必要です。大規模なプロジェクトの場合には1年以上の時間がかかるケースも少なくありません。
しかし、ノーコードアプリを使用すれば作業量が削減されるため、開発時間を大幅に短縮できます。開発したいアプリの内容や規模によりますが、コーディングで同じアプリを制作する場合と比べると、開発期間は半分程度かそれ以下で済む場合も多いです。
開発にかかる費用を抑えられる
自分ですべての実装を行わない限り、コーディングしてアプリ開発をする場合にはエンジニアを雇う必要があります。フロントエンジニアやバックエンドエンジニア、プロジェクトマネージャーなど様々な人材を雇うため、必然的に人件費は高くなりがちです。また、開発のために高スペックなPCを購入するケースもあるでしょう。
ノーコードアプリを活用すれば、こういったアプリ開発に必要な様々な費用を安くおさえることができます。費用に余裕が出るため、マーケティングや営業といった開発費以外の部分にも予算を回せるようになるでしょう。
プログラミング知識が無くても開発可能
これまでは情報システム部門や開発部門など幅広い部署の社員がアプリ開発に携わるのが一般的で、アプリ開発の発案者であるインベスターはその都度、開発者と意思疎通を行わなければなりませんでした。
しかし、ノーコードアプリを用いればプログラミングの専門知識がない人でもアプリを開発できるようになります。これまで発生していた開発者と経営者間でのコミュニケーションのずれなども解消されるため、より効率的で質の高いアプリ制作が可能です。
ノーコードでのアプリ開発のデメリット
ノーコードでアプリ開発を行うのには様々なメリットがありますが、メリットばかりというわけではありません。ノーコードでアプリ開発を行う際には、ノーコードアプリならではのいくつかのデメリットが存在します。
ノーコードでアプリ開発を行う際に意識しておきたい、ノーコードアプリ開発のデメリットを確認しましょう。
日本語対応していないものもある
ノーコードアプリは、今まで海外を中心に開発が進んできました。特にアメリカがノーコードアプリ開発の中心的存在であり、英語版のドキュメントしか出していないケースもあります。
ノーコード開発に取り組む際には、ノーコードアプリの中には、日本語対応していないものもあるという点を意識しておきましょう。また、公式では一応日本語のドキュメントが出されているツールであっても、国内の利用者が少ないと日本語の情報源が充実していないケースもあるため要注意です。
機能が制限されることがある
コーディングなしでアプリを開発できるノーコードアプリは、コーディングで開発する際には簡単に実装できるような機能に対応していない場合があります。コーディングして開発する場合に比べ、機能が制限されることがあるという点が2つめのデメリットです。
またノーコードアプリは、月額料金が発生することがほとんどです。特に下位プランの場合、作成できるデータベースの規模や個数、アプリに盛り込める機能に制限がかけられていることもあります。
SEOには弱いため、HPは別で作る必要がある
SEOとは、”Search Engine Optimization”の略称で、日本語にすると「検索エンジン最適化」となります。Google検索において、狙ったワードで上位表示を目指す取り組みのことです。
ノーコードアプリは一般的に、SEOには弱いというデメリットがあります。しかし、検索エンジンによる流入は集客の重要な一要素であり、SEOに弱い状況を放置しておくわけにはいきません。ノーコードアプリとは別に、SEOに強いツールを導入してランディングページを作成する必要があります。
多少のプログラミング知識は必要になる
いくらノーコードで開発できるとはいえ、ノーコードアプリを使う際にプログラミング知識が全く必要ないわけではありません。もちろんプログラミングで用いる言語に関する知識が要求される場面は限りなくゼロにできますが、設計方法やUIの知識など、プログラミングに関連する知識は求められることを意識しておきましょう。
実際、自分自身である程度クオリティの高いアプリをノーコードアプリで開発できるようになるためには、3ヶ月程度の学習が必要だと言われています。ただ、ゼロからプログラミング言語を学ぶ場合に比べるとハードルは格段に低いです。あまり身構えずに、無理のないペースで学習を進めていきましょう。
ノーコードでのアプリ開発なら「どこのあわ」にご相談ください
今回は、ノーコードでアプリ開発をできるツールやノーコードツールを使ったアプリ開発のメリット・デメリットをご紹介いたしました。
プログラミング知識が不要で、アプリ開発ができるノーコードツールは現在注目されています。ですが、日本語対応のものが少ないことや、操作が難しいものも多いため、初心者がアプリ作成をしようとすると大幅に時間がかかってしまうこともあります。
そのような時は、外注をするのも一つの手です。1からアプリを開発する場合には、時間もコストも掛かりがちですが、ノーコードツールを使ったアプリ開発を外注することで、格段に費用を抑えることが可能です。
「どこのあわ」では、bubbleを使ったアプリ開発を行っています。
実際にデザインを見て、触って、アプリを体験できることがどこのあわの強みです。
作りたいアプリの課題検証や、カスタマイズが必要なところを事前に把握できるため、完成イメージがずれません。
要件定義から一気通貫でお手伝いいたしますので、「アプリを開発したいけどコストは抑えたい」「早くアプリ開発がしたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
\ たった1分で簡単! /