Bubbleは、比較的簡単かつ柔軟にアプリ開発を行えるノーコードツールであり、今注目を集めています。 そのため、「Bubbleを使用してアプリ開発にチャレンジしたい」、「Bubbleの使い方が知りたい」という方は多いので […]
ノーコードツールbubbleとは?料金やメリット・デメリットを解説
執筆者:どこのあわ編集部
ノーコードツールを使用したアプリ開発についての情報を発信していきます。
プログラミングに関する専門知識がない人でもソフト開発ができるようになるため、近年脚光を浴びているノーコードツール。中でもbubbleは最も人気なノーコードツールの一つであり、利用ユーザー数は200万人を超える定番ツールです。
bubbleはノーコードツールの中でも開発の自由度が高いことで知られており、bubbleを使った開発を成功させるためにはある程度の下準備が必要です。そこでこの記事では、bubbleを活用する上でおさえておきたいbubbleの基礎知識や特徴、事例などについて解説します。
ノーコードツールbubble(バブル)とは?
先述した通り、bubbleとは最も人気なノーコード開発ツールの一つです。従来のプログラミングツールでは、コードと呼ばれる文字列を手動で入力して開発する方法が主流でした。一方でbubbleを用いればドラッグアンドドロップで直感的にプログラミングを進めることができるため、専門知識に自信がない人でもアプリ開発に取り組みやすいのが特徴です。
特にbubbleは高度なWebアプリの開発に向いており、経営者やスタートアップを中心に絶大な人気を誇っています。
bubbleの料金プラン
bubbleの料金プランは、2023年5月から値上げが発表されました。
参考:Upcoming Changes to Bubble’s Pricing Plans in 2023
新しく契約する場合は、最新のプランが反映されます。
値上げ前に契約していた場合は、2024年10月1日まで値上げ前のプランを維持できます。
エージェンシープランの場合は2023年5月1日からシート当たりの価格が最大10%引き上げられることとなりました。
新しい料金プランは、以下の通りです。
Free | Starter | Growth | Team | |
月額料金(毎月払い) | $0 | $32 | $134 | $399 |
月額料金(年払い) | $0 | $29 | $119 | $349 |
おすすめ用途 | テスト開発をする場合 | アプリをリリースする場合 | 中規模の開発 | 大規模の開発 |
※2023年5月17日現在
このほか、ログの保存期間やAPIの有無などにプランごとの差があります。また、上記4プランの他、さらに本格的な開発を想定したCustomプランも用意されています。英語のページですが、詳しくはbubbleの公式サイト(https://bubble.io/pricing)から確認できます。
bubbleのできること・できないこと
bubbleは幅広い開発に対応していますが、中でも得意としているのはブラウザ上で動作するWebアプリの作成です。また、Webアプリほど特化しているわけではありませんが、Webサイトの制作やネイティブアプリ制作にも活用できます。デザインの拡張性が高く、イメージ通りに画面構築できるのが魅力です。また、セキュリティ対策や外部サービスとの連携も対応できます。
一方、ゲーム開発や、複雑なアルゴリズムを用いた開発などもbubbleでは対応しきれません。開発するプロダクトの内容に合わせて、bubbleを活用すべきかどうか検討していきましょう。
bubbleの特徴
ここまで、bubbleの料金プランやbubbleでできること・できないことについて解説してきました。直感的な操作ができるbubbleには、いくつかの特徴があります。ノーコードで開発できるbubbleならではの特徴について、代表的なものを4つ見ていきましょう。
ノーコードでWebアプリが開発できる
bubbleの最大の魅力は、なんといってもノーコードでWebアプリ開発ができるという点です。プログラミング言語に関する知識が不要であるため、難しい専門書などを読み込まなくても開発を進めることができます。
このため、bubbleを使うとスタートアップの経営者やインベスターが開発に携わりやすくなるとも言われています。社員がbubbleを使いこなせるようになれば、開発の際にエンジニアへ依頼する必要がないため、経費削減や開発のスピード化といった効果が期待できます。
環境構築が不要で開発を始められる
プログラミングに取り組む際、最大の障壁となるのが環境構築です。プログラミング言語をパソコン上で動作させるのに必要な数多くのソフトウェアをインストールするのは骨が折れますし、本番環境と同じ環境を自分の手元に構築するのは手間がかかります。
一方bubbleではアカウントさえ作成すれば、環境構築不要でプログラミングに取り組めます。初心者がつまずきがちな工程を一気に省いてくれるため、大きなメリットといえるでしょう。
高度な機能も実装可能
ノーコードツールを用いた開発においてよくある課題の一つが、「実装できる機能が限定されている点」です。基本的にノーコードツール上に用意されているテンプレートに従って開発を進めていくため、プログラミング言語を用いて開発する際と比べると開発できるアプリの自由度が落ちてしまいます。
しかし、bubbleはノーコードツールの中でもカスタマイズ性が高いことで有名です。プラグインなども充実しているため、他のノーコードツールでは実装できないような高度な機能もアプリ上に実装できます。よほど専門性の高い機能を求めない限り、bubbleが実装の足かせとなることはないでしょう。
ネイティブアプリの開発も可能
bubbleというとWebアプリ開発の印象を持たれることが多いですが、実際にはスマートフォンやタブレットなどにインストールして用いるタイプのネイティブアプリもbubble上で開発できます。Webアプリと並行してネイティブアプリを運用するパターンも多いですが、そういった際には特にスムーズなネイティブアプリ開発が実現可能です。
なお、bubbleを用いてネイティブアプリを開発する際には、以下の3つの外部サービスのいずれかと連携する形となります。
- BDK Native
- Codeless Academy
- Air Native
なお、それぞれbubbleとは別に月額数ドル〜10ドル程度の料金がかかります。
bubbleを用いてアプリ開発を行う際は、ぜひどこのあわにご相談ください。
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bubbleのデメリット・注意点
bubbleにはさまざまなメリットがありますが、反対にbubbleを用いるデメリットや注意点も存在します。特に操作画面やサポートが英語である点や、多少のプログラミング知識が求められる点などは、初めてbubbleを活用する人が戸惑いやすいポイントです。
bubbleを利用した開発に取り組む前に知っておきたい、bubbleのデメリットや注意点について解説します。
操作画面やサポートは英語
bubbleは、ニューヨークにある開発拠点が中心となって運用されているサービスです。サイトや操作画面、サポートなどは全て英語で行われるため、日本語には対応していない点に注意しましょう。
もちろんGoogle翻訳やDeepLといった外部の翻訳サービスを活用すれば日本語でも操作可能ですが、翻訳結果が不自然な日本語だと感じる場合も多いようです。ただし日本国内でも人気の高いツールであるため、日本語での情報源はある程度充実しています。
プログラミングの基礎知識は必要になる
bubbleに関するよくある誤解の一つが、「プログラミング知識が全くなくてもすぐに開発できる」というものです。しかし、bubbleは高度な機能が実装できる分、数あるノーコードツールの中でも操作が難しい部類に入ります。プログラミング言語に関する知識は原則不要ですが、設計やアルゴリズムの基礎など、プログラミングに関連する基礎知識は必要だと考えましょう。
とはいえ、ゼロからプログラミング言語の文法などを習得するのに比べればbubbleを用いた方が圧倒的に開発のハードルは低いです。bubbleを活用したある程度クオリティの高いアプリを制作できるようになるためには、目安として約3ヶ月程度の学習が必要だと言われています。
読み込み速度が少し遅い
bubbleではさまざまなWebアプリが開発できますが、bubbleを用いて開発したWebアプリは、これらをスクラッチ開発した場合と比べると動作が少し遅くなる傾向があります。ページの読み込み速度や、アプリの動作速度が落ちてしまうという注意点も頭に入れておきましょう。
ページの読み込み速度はSEOにも影響するため、SEOを重視したサイト制作を行う際には別途ランディングページを制作するといった対応が必要です。また、エンジニアの力量によっても差が出るポイントなので、動作速度を気にする場合は優秀なエンジニアへ発注するとよいでしょう。
無料ではテストリリースしかできない
先ほど紹介したようにbubbleは4つのプランを展開しています。このうち無料で利用できるFreeプランでは、テストリリースしかできないという制約が設けられているため注意が必要です。実際に開発したアプリをビジネスに活用したいのであれば、ひと月あたり29$のPersonalプラン以上を活用することになるでしょう。
また、無料プランではテスト開発しかできないほか、
- API連携の確認ができない
- ストレージ容量が小さい
- ログの保存期間が短い
といった制約が設けられています。
ノーコードツールbubbleの開発事例
bubbleでは、日々多くのWebアプリやネイティブアプリが開発されています。中には数ヶ月で開発が終了したものも多く、bubbleならではのスピーディーな開発が行われているのが魅力です。
この章では、実際にbubbleを用いてノーコードツールの開発に取り組んだ事例を3つ、紹介します。
Marlow
Marlowは、専門的なスキルを持った指導者と、スキルを身につけたい生徒のマッチングアプリです。会員登録後に簡単なアンケートへ回答するだけで、高度なスキルを持った専門家とマッチできます。
開発にはノーコードツールであるbubbleが活用されており、開発期間はなんと約2ヶ月です。同等の機能を持ったアプリをスクラッチで実装する場合と比べると、半分程度の開発期間でしょう。また、開発者は起業した当時は4ヶ月分の貯金しかなかったと語っており、bubbleのコストパフォーマンスの高さが伺えます。
参考:Executive Coaching Meets Design Thinking: An Interview with Marlow
Qoins
Qoinsは、無駄な出費を自動で減らしてくれることによって、借金返済の管理をしてくれるアプリです。このQoinsはbubbleを使って開発されたネイティブアプリの一つであり、2018年に全米で最大規模の金融テクノロジー賞を受賞しています。
テクノロジー賞を受賞しただけあって注目度も高く、現在ではおよそ2000万ドル以上の借金をサポートしているようです。ノーコードツールというと実装できる機能が制限されるように感じる方も多いかもしれませんが、スクラッチと比べても遜色ない機能性を持ったアプリが開発できた実例といえるでしょう。
参考:App of the Day: Qoins - Bubble Blog
My First Nest Egg
My First Nest Eggは、 子供向けにお金の使い方をゲーム化した教育アプリです。
開発者はそれぞれ3人と4人の子供がいる一般の女性で、子供向けの経済やお金のことを学べるアプリが無かったため、bubbleを使用して作成したようです。
フルスクラッチでアプリ開発をするとなると時間がかかるため、bubbleで開発をすることに決め、現在はサブスクリプションモデルに移行し、マネタイズにも成功しています。
参考:Bubble App of the Day: My First Nest Egg
ノーコードツールbubbleのよくある質問
bubbleの特徴や、bubbleを用いたアプリの開発事例について見てきました。最後に、bubbleにまつわるよくある質問を4つご紹介します。bubbleに関する疑問点を解消し、効果的なbubbleの活用につなげていきましょう。
セキュリティは安全?
ノーコードで開発するbubbleに対し、セキュリティ面は安全なのかと疑問を抱える方も多いかもしれません。
結論からいうと、セキュリティ面に関する心配はありません。bubbleでは公式サイト上に自社が行なっているセキュリティ対応をまとめたページ(https://bubble.io/security)を用意しており、万全のセキュリティ体制を構築していることがわかります。ただし、プログラミング言語を用いて開発する場合と同様、Webアプリを設計する際に求められる一般的なセキュリティ対策は必要です。
ゲームアプリの開発は可能?
bubbleはWebアプリやネイティブアプリなど幅広く開発できますが、ゲームアプリは開発できるのかと気になる方も多いのではないでしょうか。
正直、bubbleを用いた本格的なゲームアプリ開発はできません。じゃんけんのような単純なゲームアプリをテストで制作することは可能ですが、ビジネスレベルで運用するような高度なゲーム開発には、bubbleは不向きです。なお、ノーコードでゲーム開発に取り組みたい場合は、Buildbox(https://signup.buildbox.com/)というツールを活用することができます。
bubbleを使うには勉強は必要?
bubbleを使った開発に取り組む際に、勉強は必要なのかという疑問を持たれる方も多いです。
注意点の章でも少し触れましたが、bubbleを使ってゼロからある程度質の高いアプリを制作できるようになるためには、目安として3ヶ月程度の学習が必要だと言われています。プログラミング言語の文法を覚える必要はありませんが、Webアプリの仕組みや設計手法、UIのデザイン手法などについての学習が必要です。もちろん、ゼロからコーディングを学習する場合と比べると圧倒的にハードルは低いため、それほど身構える必要はありません。
bubbleの開発費用は?
bubbleに限らず、アプリ開発の際に気になるのが費用です。bubbleを使うと費用が削減できますが、実際どの程度削減できるのでしょうか。
もちろん開発するアプリの機能や規模によりますが、おおむね50〜250万円の範囲におさまると考えておけば間違いないでしょう。開発に必要なエンジニアを雇う人件費が大幅に削減できる一方で、bubbleの利用料などが必要となるため、この程度の金額となるケースが多いです。ノーコードツールを用いない場合と比べると、およそ半額程度の値段となります。
まとめ
今回は、ノーコードツールの中でも特に人気の高いbubbleについて解説しました。料金プランやbubbleの特徴、事例などについて、理解していただけたでしょうか。
bubbleを用いれば、これまでアプリ開発の際に大きなハードルとなってきたプログラミング言語の習得やエンジニアの人件費といった制約にとらわれる必要がなくなります。ぜひこの記事で紹介したbubbleの特徴をおさえ、bubbleを活用した効果的な開発に取り組んでみてください。
どこのあわでは、bubbleを使ったアプリ開発を行っています。
どこのあわでのアプリ開発では、実際にデザインを見て、触って、アプリを体験することが可能です。
作りたいアプリの課題検証や、カスタマイズが必要なところを事前に把握できるため、完成イメージがずれません。
ノーコードツールを使ったアプリ開発を、構想段階から一緒に伴走いたします。bubbleを使用したアプリ開発をお考えの方は、ぜひ一度どこのあわにご連絡ください。
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