アプリ開発を行う際には、どのような手順で進めるべきなのでしょうか。この記事では、アプリ開発の手順のほか、開発会社に依頼する際のポイントなどを解説します。
ノーコードで業務アプリを開発するには?おすすめのツールや選定ポイント
執筆者:どこのあわ編集部
ノーコードツールを使用したアプリ開発についての情報を発信していきます。
「業務アプリを作りたいが、何からはじめれば良いか分からない」「ノーコードで業務アプリを作るときにおすすめのツールが知りたい」といった悩みがある方も多いのではないでしょうか。
業務アプリを作る際は、プログラミングの専門知識がない人材でも開発できるノーコードツールの活用がおすすめです。
この記事では、ノーコードで業務アプリを開発する際に役立つおすすめのノーコードツールやツールの選定ポイントなどを具体的に解説します。
目次
業務アプリを開発はノーコードツールがおすすめ
業務アプリは、業務を効率的に進めるために社内で導入されるアプリのことです。
勤怠管理システムや書類の管理システムといった一般的なシステムのほか、企業や現場のニーズに応じたゼロベースでの開発を実施することもあります。
業務アプリをノーコードツールで開発すれば、自社のニーズ変化に応じた機能追加や仕様変更へ柔軟に対応できるようになります。
そのため、業務アプリを開発する際にはノーコードツールの活用がおすすめです。
業務アプリをノーコードツールで開発すべき企業とは
業務アプリを社内へ導入する際には、主に「画面上の操作で開発するノーコード開発」と「コーディングを行うスクラッチ開発」の2つがあります。
業務アプリを開発する際にはどういった企業がノーコードを活用するべきなのか疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、小規模でシンプルな業務フローをアプリ化したい企業であれば、ノーコードツールの活用がおすすめです。
一方で、1,000人を超えるような大規模な業務や複雑な業務をアプリ化したい場合は、ノーコードツールは向いていません。
業務アプリの開発を外注する際の費用は?
業務アプリを開発する際には、外注するケースも多いです。
業務アプリ開発を外注する際の費用は、開発するアプリの規模によって異なり、業種や業界によって幅があるため、費用が変動します。
費用相場の目安は以下の通りです。
業務アプリの規模 | 開発費用 |
小規模 | 50〜500万円 |
中規模 | 500〜1,000万円 |
大規模 | 1,000万円〜 |
小規模なアプリの場合は、50万円程度から対応してもらえます。
一方、複数部署にまたがるような大規模なアプリ開発を依頼する場合は、1,000万円以上かかることも少なくありません。
参考:https://nocodedb.world/archives/14512
ノーコードで業務アプリを開発するメリット
ノーコードツールを活用すれば、プログラミングの専門知識がない人材でも開発に携わることが可能です。
そのため、コーディングが必要なスクラッチ開発と比較すると、費用面やコスト面でのメリットが大きいといえます。
ここでは、ノーコードで業務アプリを開発する主なメリットを5つご紹介します。
自社のニーズに合ったアプリを開発できる
業務アプリには、労務管理や給与管理といった一般的な内容以外にも、それぞれの企業に特化した機能を盛り込む場合が多いです。
特に現場のニーズに応じた機能を搭載したアプリを開発すれば、業務の効率化も一気に進むでしょう。
ノーコード開発であれば、自社のニーズを的確に組み込んだアプリ開発が可能です。
また、Excelやスプレッドシートといった汎用アプリでは手の届かないようなポイントまでもアプリ上で管理できるため、業務をこなすうえで必要な機能を備えたアプリが開発できます。
期間・費用を抑えられる
ノーコード開発は、従来のプログラミングのようにコードを記述する必要がありません。
そのため、開発に必要な作業量そのものが少なく、スクラッチ開発の場合と比べると開発期間が短縮されるケースがほとんどです。
スクラッチで3ヶ月程度の開発期間を要するアプリでも、ノーコードで開発すれば1ヶ月で開発が完了する場合もあります。
また、ノーコードではエンジニアを雇う必要がなくなるため、開発に必要なコストも削減できます。
部分的にエンジニアを雇う場合であってもノーコードでは開発期間が短いため、スクラッチ開発の場合と比べて費用は大きく削減できるでしょう。
工期を短くできる
アプリ開発においてありがちなトラブルとして、「一度実装した機能に、あとから仕様変更が生じてやり直しが発生した」というものが挙げられます。
一度行った実装を再度やり直す手戻りが発生してしまうと、スケジュールに大きな影響が出てしまうほか、現場への負担も大きくなってしまいます。
ノーコードで開発すれば、あとからの修正にも比較的柔軟に対処できるようになります。
また、画面上で動作を確認しながら開発できるため、イメージと動作が違うといったトラブルを防ぎやすいです。
作業のやり直しが防げるため、工期を短くできるメリットがあります。
プログラミング知識が無くても作成できる
ノーコードツールでは、直感的な操作のみで開発できます。
そのため、プログラミング知識を持たない人材であってもアプリ開発に挑戦できるのが大きなメリットです。
具体例として小規模な事業者の場合、経営者が直接自社プロダクトの開発に携わることができます。
また、業務アプリを開発するケースでは、人事部で用いる労務管理アプリを人事部の社員自身が作成することも可能です。
そういった方であれば現場のニーズをよく理解しているため、必要な機能を漏れなく盛り込んだアプリが開発できるでしょう。
他ツールやシステムとの連携も可能
業務アプリを開発する際、社員データベースや勤怠管理システムなど、すでに何らかの社内システムが導入されているケースがほとんどです。
ノーコード開発を行えば、既存システムとの連携も簡単に行うことができます。
ただし、他ツールとの連携を前提にノーコード開発を行う場合は、ノーコードツールが既存システムとの連携に対応しているかを事前に確かめる必要があります。
たとえば、給与管理にスプレッドシートを用いているという場合は、スプレッドシートとの連携に対応しているノーコードツールを選ぶと良いでしょう。
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ノーコードで業務アプリを開発できるツール4選
最近では、国内外を問わずさまざまなノーコードツールが展開されています。
一言でノーコードツールといっても、高機能で複雑なものから機能は限定的でシンプルなものまで多種多様です。
ここでは、ノーコードで業務アプリを開発できるツールとして「Bubble」「kintone」「Platio」「Notion」の4つをご紹介します。
Bubble
Bubbleは、全世界で200万人以上のユーザーを持つノーコードツールです。
数あるノーコードツールのなかで最も普及しているツールの一つで、起業家やスタートアップを中心に幅広く活用されています。
Bubbleの特徴は、実装できるアプリの幅が非常に広いことです。
拡張機能も豊富に用意されており、複雑な機能でもBubbleでは容易に実装することができます。
日本国内でも広く活用されており、日本語での学習教材も豊富に揃っています。
ただし、さまざまな機能があるため、初心者がいきなり使用するとなるとやや難しく感じてしまうかもしれません。
kintone
kintoneは、ブラウザ上でのドラッグアンドドロップだけでアプリ開発ができるノーコードツールです。
直感的に操作できるように画面レイアウトが工夫されており、専門知識がなくても高度な業務アプリを開発できます。
人事業務や現場での管理業務など、一つ一つのユースケースを想定したテンプレートも利用可能です。
kintoneでは、ノーコードで対応しきれない箇所を部分的にコーディングするローコードにも対応しています。
業務アプリ用の国産ノーコードツールとしては最も知名度が高く、幅広い企業で活用されているツールです。
Platio
Platioは、自社の業務に合わせた柔軟なカスタマイズが可能なモバイルアプリ制作ツールです。
製造業や小売業など、現場のニーズに合ったアプリ開発が必要なシーンで広く活用されています。
テンプレートも100種類以上用意されており、さまざまなシーンや状況に応じて開発することが可能です。
具体的には、以下のような場合に利用することができます。
- 点検報告や状況報告、日次報告を行う日報アプリ
- ヒヤリハットやインシデントを記録するパーツ
- 温度管理や水位監視など、現場に特化したパーツ
業務アプリに特化したノーコードツールのため、現場でのDXを効率的に進めることができるでしょう。
Notion
Notionは、タスクや勤怠記録など、業務に必要なデータを一元管理できるノーコードツールです。
機能性が非常に高く、「オールインワンワークスペース」とも呼ばれています。
NotionはBubbleと同様に高機能なツールのため、ノーコードツールがはじめてという方にとっては操作難易度が高いかもしれません。
ただし、最近では画面が日本語対応したことに加え、日本語での情報も多く出回っているため、学習ハードルは比較的低いです。
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業務アプリを開発するノーコードツールの選定ポイント
上述したように、近年ではさまざまなベンダーから多くのノーコードツールが展開されています。
そのため、業務アプリを開発しようと考えても、どういった基準でノーコードツールを選定すれば良いのか分からないという方は少なくありません。
ここでは、ノーコードツールを選定する際に意識したいポイントを3つご紹介します。
業務アプリ開発に適したツールかどうか
ノーコードで業務アプリを開発する際に最も注意したいポイントが、業務アプリ開発に適したツールかどうかという点です。
ノーコードツールにはそれぞれ特性があり、「Webサイト作成に強いノーコード」や「スマホのネイティブアプリに強いノーコード」などが存在します。
そのなかに業務アプリの開発に特化したツールもあり、そういったツールであれば業務アプリ開発に必要な機能が備わっている可能性があります。
また、業務アプリに特化したツールは使いやすいものも多いため、その開発に適したツールを選ぶことを意識しましょう。
無料プラン・トライアルがあるか
ノーコードツールのなかには、操作が難しいものがあります。
たとえ見た目は洗練されていたとしても、実際に開発してみると操作しづらいといったことも考えられます。
そのため、ノーコードツールを選ぶ際には、無料プランや無料トライアルがあるものを選ぶのがおすすめです。
まずは無料プランで開発を試してみることで、ツールの使用感や操作感などが分かります。
いくつか無料で試し、自社にぴったりなツールを選定すると失敗も少なくなるでしょう。
デバイス対応しているか
ノーコードツールを選定する際には、デバイスに対応しているかどうかもチェックしておきたいポイントです。
ツールを導入したが自社の環境と合わずに開発がストップしてしまっては意味がありません。
この部分も無料トライアルなどを利用して、開発環境との相性を確かめましょう。
また、ノーコードツールのなかにはスマホのネイティブアプリ開発に特化したものや、Webアプリ開発に特化したものなどがあります。
一般的な業務アプリはWebアプリが多いですが、どちらを選択するかはケースバイケースです。
自社のアプリを動作させたいデバイスに対応しているかどうかもよくチェックしましょう。
社内に専門知識のある人材がいない場合は外注を検討する
ノーコード開発ではスクラッチ開発に比べると、圧倒的にハードルが低いですが、全くの未経験で業務アプリを開発するというのは簡単なことではありません。
プログラミング言語の知識自体は使用しない場合でも、設計の知識やデザインスキル、上流工程の経験などはノーコード開発でも必要になります。
もし、社内に専門知識がある人材が在籍していない場合は、外注を検討するのがおすすめです。
ノーコードツールでの開発経験が豊富にある企業を探し、自社の業務アプリ開発を依頼してみると良いでしょう。
業務アプリ開発を外注する際の注意点
業務アプリ開発を外注すると、効率的かつ質の高いアプリを開発してもらうことが可能です。
しかし、業務アプリ開発を外注する際は、いくつかの注意点が存在します。
以下にて、業務アプリ開発を委託する際に特に気をつけたいポイントを2つ解説します。
作りたいアプリのイメージを固めておく
業務アプリの開発を委託する際には、最初に作りたいアプリのイメージを固めておくことが肝心です。
どのような業務アプリを開発したいのかを曖昧なまま開発してしまうと、要件定義や設計に必要以上の時間がかかってしまいます。
それだけではなく、作業期間が伸びてしまうため、余計なコストが発生してしまうかもしれません。
アプリを外注する前には、「何を目的として開発する業務アプリなのか」「主に誰が使うのか」といった点を整理しておきましょう。
可能であれば事前に簡単な画面イメージを描いておき、それを提示するとよりスムーズに進みます。
納期に余裕をもって依頼する
業務アプリを外注する際には、納期に余裕をもって依頼することも大切です。
余裕のないギリギリのスケジュールで依頼してしまうと、多くの人員を投入して集中的に開発する必要があります。
その結果、人件費が多くかかってしまい、外注費用の増加を招いてしまいかねません。
また、納期に余裕がなければスケジュールに間に合わせることを優先して開発してしまうため、どうしても質が低下してしまいます。
納期直前にトラブルが発覚した場合でも修正が間に合わないため、依頼を断られる可能性も低くありません。
作りたい業務アプリの内容や規模にもよりますが、基本的には2〜4ヶ月前後の余裕をもったスケジュールを組んで依頼するようにしましょう。
ノーコードでの業務アプリ開発なら「どこのあわ」にお任せください
ノーコードでの業務アプリ開発を検討している場合、ぜひ「どこのあわ」へお任せください。
どこのあわでは、お客様の企業にぴったりな業務アプリ開発を行うことができ、外注費用も比較的安く抑えることができます。
ノーコード黎明期から培ってきた独自のノウハウを活用して、業務アプリ開発を全力でサポートいたします。
プレビューを見て実際に触りながらアプリ開発が可能
業務アプリ開発を行う際によくあるトラブルとして、「完成してみたらイメージと異なってしまった」ということが挙げられます。
業務アプリの品質や操作感は日々の業務効率を大きく左右するため、こういったトラブルはできる限り避けたいものです。
どこのあわでは、プレビューを見て実際に触りながらのアプリ開発が可能です。
アプリが完成した際にどのような動作をするのかが分かりやすいため、「完成像が思っていたのと違う」といったトラブルを防ぐことができます。
要件定義から実装まで一気通貫で支援いたします
アプリの要件定義は、アプリの機能性に大きく影響する重要なステップです。
しかし、業務アプリ開発に取り組みたいと思うものの、業務アプリ開発経験がなかったり、アプリ設計のノウハウに不安があったりするケースも少なくありません。
どこのあわでは、要件定義から実装までを一気通貫で支援いたします。
アプリの設計段階から一貫して開発に携わるため、コミュニケーションミスによる開発のやり直しや手戻りがありません。
また、豊富な開発実績があるため、業務アプリ開発を要件定義段階から強力にサポートすることが可能です。
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まとめ
ノーコードで業務アプリを開発する際に知っておきたいノーコードツールの選び方や注意点などを解説しました。
ノーコード開発を支援するツールは数多く展開されていますが、業務アプリを作りたい場合は業務アプリ開発に特化したツールを導入するのがおすすめです。
なかには、無料プランや無料トライアルが用意されているツールも多いため、これらを活用するのも良いでしょう。
ぜひこの記事で解説した内容を参考に業務アプリをノーコードで開発し、自社のDXを効果的に進めてください。