無料で使えるノーコードツール10選!注意点やメリットをご紹介

2023/06/30

執筆者:どこのあわ編集部

ノーコードツールを使用したアプリ開発についての情報を発信していきます。

ノーコードツールとは「コードを書かなくてもアプリ開発やWeb制作などができるサービス」のことです。

ノーコードは、ドラッグアンドドロップで簡単にプログラミングを行えるという点が挙げられます。これまでのテキストベースでのプログラミングとは異なり、視覚的に動作を設計できるため、開発経験が浅い人でも簡単にアプリを開発できるのが魅力です。

また、ノーコードでは従来よりもスピーディーに開発できるという特徴もあります。複雑な処理であっても内容をGUI上でわかりやすく把握できるため、設計やバグ修正がしやすいです。

ノーコードツールは現在300種類以上あります。海外で開発されているものが多く、海外ツールが多いのが現状です。

今回は無料の10個のノーコードツールツールを厳選して紹介します。

無料のノーコードツールのメリット

無料ノーコードツールのメリットを一部紹介します。

実装までが早い

無料でできるノーコード開発の最大のメリットともいえるのが、実装までが早い点です。プログラミング言語を用いた開発を行う際には、アプリの動作をコードで作っていく必要があります。しかしノーコードツールを用いれば視覚的なプログラミングができるため、開発スピードは段違いとなるでしょう。

プログラミングの知識がいらない

プログラミングの知識なしでも開発できるという点も、ノーコード開発ならではのメリットです。プログラミング言語の文法は複雑なものも多いとともに、プログラミング独特の概念を数多く覚える必要もあり、学習に時間がかかります。

 しかし、ノーコードツールを用いた開発ではプログラミングの知識が必要ありません。もちろん最低限の学習は必要ですが、ゼロから開発に取り組む際のハードルは下がります。 

費用と時間が節約できる

従来の方法であれば、アプリを1から開発するとなると数百万円〜数千万円単位の費用が必要でした。そのため中小企業や現場にとって、あれば便利なアプリ・システム作成が後回しとなり、業務効率が上がらないということがありました。しかし、ノーコードのアプリ作成ツールは安価で導入ができ、構築の時間も省くことができるため、開発期間は大幅に短縮されるでしょう。

社内の人員が構築・改善に携われる

コーディングの必要がなく、社員の育成も最低限で済むため、社内の人材が直接アプリの改善や構築に携われるようになります。プログラマーとの間で発生する認識の食い違いがなくなり、思い通りのアウトプットを出すことができるでしょう。作成後のアプリ改善も自社で可能で、中長期業や現場でも低コストでローンチ・運用が実現できるようになります。

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無料で使えるノーコードツール10選

次に、実際にリリースされているノーコードツールを厳選して紹介します。自社の目的に合うツールを是非みつけてください。

特長日本語対応
bubble比較的難易度は高いが高レベルな実装が可能特に柔軟な開発ができ、カスタマイズの幅が広いコードを書き加えて機能を拡張したり、外部サービスと連携することによってネイティブアプリを作成することもできる×
AdaloiOS/AndroidおよびPWA(Webアプリ)を同時に作れる比較的簡単だが高度な実装はできない×
STUDIOWebデザインが未経験でも制作したいWebサイトのジャンルを選択することができる日本語対応済みで操作しやすい
AppSheetGoogleが提供しているノーコードツールExcelやスプレッドシート、GoogleカレンダーやGoogleドライブなどのGoogleサービスとの連携ができる×
HoneycodeAmazom提供のノーコードツール×
GlideExcelやスプレッドシートを使ってアプリを作ることができる×
Airtable顧客データやスケジュール管理などの業務効率化に特化したノーコードツールAPI連携に強い(外部アプリケーションに繋げやすい)×
Power appsMicrosoft社提供のノーコードツールRPAツールであるPower Automateとの連携やMicrosoft365の各サービスと連携がスムーズに行える
Zapier日々の業務を効率化するツールタスク自動化サービス3000種類以上のアプリを連携させ、さまざまな業務を自動化・効率化できる×
docupilotドキュメントの作成を自動化できるノーコードツールツールに実装されているテンプレートを使えば簡単に請求書や見積書も簡単に作成できるZapierやGmail、Dropboxなどのアプリに送信可能×

bubble

bubble(バブル)は、Webアプリの開発に適したノーコードツールです。

多くのノーコードツールの中でも圧倒的な知名度を誇り、ノーコードツールの代表的な存在といえます。

bubbleは他のノーコードツールと比較して特に柔軟な開発ができ、カスタマイズの幅が広いという特徴があり、導入している企業も多くあるでしょう。企業向けのツールであるといえます。

ドラッグ&ドロップ操作のみで、簡単にWeb制作やアプリ開発などを行えます。さまざまなアプリ開発に対応できる汎用性が特徴です。さらにコードを書き加えて機能を拡張したり、外部サービスと連携することによってネイティブアプリを作成することもできるため、工夫次第で高度なアプリも作成することが可能となっています。また、デザインなどのフロントエンドだけでなく、データ処理などのバックエンドにも対応しています。

Adalo

Adalo提供のノーコードツールで、 iOS/AndroidおよびPWA(Webアプリ)を同時に作れるという特性を持っています。

bubbleよりも開発が非常に簡単で、テンプレートも豊富であるためプログラミングの知識がない方でもおすすめすることができます。

ただし、モバイル用のアプリしか作ることができないため自由度は低く、パソコンで使うようなアプリを作りたいという方にはおすすめできません。

テンプレートが豊富に用意されているため、簡単なマウス操作のみでおしゃれなレイアウトを構築できるでしょう。

Adaloのデメリットとしては、アプリ作成時の日本語表示が難しい点です。作成ツールが日本語非対応なだけではなく、パーツ内に日本語を表示させることも、可能ではありますが難しいです。さらに、ネイティブアプリをリリースするためには有料プランの契約が必要になります。

STUDIO

STUDIOは、デザイン性の高いサイトを簡単に作成することができます。さまざまな目的を想定した無料のテンプレートが用意されているため、未経験でもWebサイトを手軽に制作できます。他社と違い、日本語にも対応しています。

STUDIOは、Webデザインが未経験でも制作したいWebサイトのジャンルを選択できることで、ある程度の目的を達成できる仕上がりになります。

AppSheet

AppSheetは、Googleが提供しているノーコードツールで、開発経験がない人でも高機能なアプリを作ることができます。

豊富なデータ収集力とオンライン同期に加え、GoogleのAIと機械学習機能を活用してアプリを高速化することも可能です。データベースとしてスプレッドシートを利用できるため、社内のデータベース構築にExcelやスプレッドシートを使用している場合、導入のハードルが格段に低くなります。

AppSheetは「市民開発」というキーワードを掲げてサービスが開始されました。市民開発とはシステム開発はエンジニアではなく「現場で働く人が作る」といった思想です。

GoogleカレンダーやGoogleドライブなどのGoogleサービスとの連携もでき、各サービスで扱っていた個々のデータをまとめて管理できます。これにより、たとえばAppSheetで顧客情報を一元管理するといったことが可能です。ただ、UIの細かい設定などはできず、日本語非対応です。

Honeycode

Honeycode はAWS(「Amazon Web Services」の略称で、アマゾンが提供するクラウドサービスの総称)が提供しているノーコードツールです。モバイルやWeb向けのカスタム生産性アプリケーションをプログラミングなしで構築することができます。アプリを作るために必要なサーバー環境はすべて用意されているフルマネージドサービスなので、利用者はブラウザとインターネット環境さえあれば、Honeycodeを使ってモバイルもしくは Webで動くビジネス向けのアプリを作成できます。iOS と Android の両方に対応したアプリケーションの開発を無料で始められますが、こちらも日本語非対応です。

Glide

Glideはアメリカ発のノーコードツールです。Glideの最大の特徴は、Excelやスプレッドシートを使ってアプリを作れることでしょう。

2019年にリリースされて以来、世界中でユーザーを増やし続けています。

Glideは、ネイティブアプリ開発やレスポンシブデザインには非対応であるものの、Excelやスプレッドシートからアプリを作れる点が、他にはない特徴となっています。

こちらも日本語非対応です。

Airtable

Airtableとは、ユニコーン企業のAirtable社が提供しているクラウド型のデータベースツールで、2021年にサービスが発表されてから、時価総額100億円を超えるなど、注目を集めています。NetFlixやExprdiaなどの馴染みのある企業もAirtableを利用しています。

顧客データやスケジュール管理などの業務効率化に特化した、クラウド型のデータベースツール兼ノーコードツールで、データ管理に強みを持ちExcelやスプレッドシートと同じ形式でデータの管理が可能です。関数を利用して表計算なども行うことができるため、既存のデータベースがある場合も連携しやすいでしょう。

また、シートごとのデータを連係させるリレーション機能を搭載しており、複数のシートに分散している関連データを紐付けることで、データの可視化にも繋がり、自社の課題を分析することが可能です。

多彩なAPI連携に対応しており、外部サービスとの連携によって、Airtableには搭載されていない機能を活用することができるでしょう。

Power apps

Power Appsは、Microsoft社が提供しているノーコードツールで、RPAツールであるPower Automateとの連携やMicrosoft365の各サービスと連携がスムーズに行えるアプリ作成ツールです。

Power Appsの特徴は、Webブラウザからでも利用できる点になります。PCへのインストール作業が不要であり、どのWebブラウザ、OSからでも利用可能です。また、MicrosoftストアからWindows用の「Power Apps Studio」をインストールする方法でも開発できます。

また、Microsoft AzureやTeamsなど、他のマイクロソフトの製品とも連携できるのも大きな魅力です。アプリ作成だけではなく、普段業務で使っているシステムとの連携や自動化なども可能となります。

Power Appsは日本語に対応しているので安心です。

Zapier

Zapierは、2012年にアメリカで開発された、日々の業務を効率化するツールです。タスク自動化サービスとしては世界で1番のシェア率を誇っています。

3,000種類以上のアプリを連携させ、さまざまな業務を自動化・効率化できます。Zapier上で組み合わせるだけで、さまざまなツールを自在にカスタマイズできることが最大の特徴です。GoogleやTwitter、Facebookなどを含む2,000種類以上のアプリ同士を繋ぎ合わせられます。

特に便利なのは、取引先の仕様に合わせてSlackやTeams、Chatworkなど似た用途のツールを複数導入している場合です。Zapierを活用してTeamsやChatworkのやり取りもSlack上で行えるようになれば、ツールを切り替える必要がなくなります。情報を集約できるので、通知の見逃しや確認漏れも減らせるでしょう。しかし、こちらも日本語対応はありません。

docupilot

docupilotとは、ドキュメントの作成を自動化できるノーコードツールです。docupilotを使えば、見積書や請求書などといったドキュメントを作成する手間が省けます。ツールに実装されているテンプレートを使えば簡単に請求書や見積書も簡単に作成できる上に、金額の入力なども自動化できて便利でしょう。

なお、docupilotで作成したドキュメントはZapierやGmail、Dropboxなどのアプリに送信可能なので、Zapierのようなノーコードツールと組み合わせて使えばより自動化を促進できます。

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無料のノーコードツールを使用する際の注意点

次に、無料のノーコードツールを使用する際の注意点をお伝えします。

ノーコードツールを扱う上での共通の注意点を3点、解説します。確認しておきましょう。

アプリの公開ができない場合もある

無料版でできる機能には、制限があります

共有できる人数が限られていたり、アプリを有料版にアップデートさせないと一般に公開ができない場合があったりするため、注意が必要です。

たとえばbubbleでいうと、無料プランでできることは「テスト開発のみ」となっています。

アプリをリリースする場合には有料プランの契約が必須です。

無料プランは、「bubble開発を勉強したい」「試しに触ってみたい」といった人のためのプランといえるでしょう。

機能が限られることが多い

ノーコード開発は、開発ツールに用意されている機能がベースになるため、選定する開発ツールによっては思い描いていたことが実現できない可能性があります。

ノーコードでは開発から実行まで、すべてノーコードプラットフォーム上で行っており、ノーコード開発は、プログラミングを用いた開発よりも自由度や拡張性が低くなります。

=思い通りの実装をするのが難しい場合があるということです。

プラグイン等の拡張機能があればそれを探してきて使うという選択肢がありますが、ない場合はノーコードツールが対応してくれるのを待つしかありません。

「ツールがあらかじめ用意してくれた機能を組み合わせるしかない」ということです。

そのため、難解なアルゴリズムなどを必要とするアプリ開発などの場合、対応できない可能性があることには注意が必要です。

大規模・複雑な機能開発には向いていない

ノーコードツールは、比較的シンプルな機能のWebシステムや通販向けのアプリなどの開発には向いていますが、大規模かつ複雑なシステム開発には向いていません。たとえば、企業ごとに求める機能が異なる業務システムや、複雑な動作が多いゲーム系のアプリなどが挙げられます。自社独自の機能を組み込みたい場合は、ノーコードツール以外の開発方法を検討する必要があるでしょう。

ビジネスで使用するなら有料プランがおすすめ

先ほどの記述の通り、無料版は共有できる人数やデータベースを使える行数が限られています。

無料で使えるというノーコードツールには、無料のまま、もしくは無料から有料に変更というパターンは大きく分けて4種類、また最初から有料というものもあるので、ノーコードを利用するには全部で5種類の無料・課金方法があるので解説していきます。

  1. 永久無料(勉強すれば無料、機能制限、ユーザー数制限)※無料ツールの初期セットアップ等が有料提供されている場合もあり(例:Wordpress等)
  2. 一定期間無料で利用できて、その期間の後有料(たとえば30日間無料お試し後に有料など)
  3. 利用数、アクセス数などが、ある一定条件になると有料(プラン変更、申込)
  4. 無料で利用できるのは最小単位(廉価版)、活用していくための本番昨日は有料であり、機能など充実。金額でできることが増えていく仕組み
  5.  無料提供はなく、有料提供のみのノーコードサービス

以上のように、ビジネスツールとして使用する場合は有料版にアップデートし、活用していくことをおすすめします。

ノーコードでのアプリ開発なら「どこのあわ」へ

「どこのあわ」では、bubbleを使ったノーコードアプリ開発を行っています。ノーコード黎明期から一貫してプロダクト開発を続けてきた実績があるため、高いデザイン性と高品質なアプリの開発が可能です。

実際にデザインを見て、触って、アプリを体験できることがどこのあわの強みです。

作りたいアプリの課題検証や、カスタマイズが必要なところを事前に把握できるため、完成イメージがずれません。

また、アプリの開発を構想段階から一緒に伴走し、企画段階から運用業務の設計、現状業務の分析まで、一貫してお手伝いいたします。 コストをおさえて短期間でのアプリ開発を目指しているなら、ぜひ一度どこのあわへご相談ください。