ノーコードツールはシステム開発やプログラミングの知識がなくてもアプリやサイトを作れるツールです。しかし、ノーコードツールはとてもたくさんあり、選ぶのに迷ってしまいますよね。本記事ではノーコードツールを比較一覧表にまとめた […]
アプリ開発の8つの手順をご紹介。必要な準備や言語とは
執筆者:どこのあわ編集部
ノーコードツールを使用したアプリ開発についての情報を発信していきます。
アプリ開発を行ってみたいと考える方は多いのではないでしょうか。
しかし、アプリ開発を実際にやってみようと考えても、どこから手をつければ良いのか分からないということは少なくありません。
この記事では、アプリ開発の手順と流れや開発手法の種類、さまざまなポイントなどを解説します。
目次
アプリ開発の手順と流れ
アプリ開発を行うためには、手順や流れが存在します。
主な流れは以下の通りです。
- ヒアリング
- 事業計画
- プロダクト計画
- 要件定義・設計
- デザイン
- 実装
- テスト
- 納品
- 運用・保守・改善
- 事業グロース
それぞれ具体的に解説します。
ヒアリング
開発する前には、必ず「今、どのようなアプリが求められているのか」「どのようなアプリが人気があるのか」といったヒアリングを行うことが大切です。
具体的には、アプリのコンセプトや現代の背景、サービスに求められることなどが挙げられます。
これらを事前に明確にしなければ、人気のあるアプリを作り出すことは難しいかもしれません。
事業計画
事業計画では、「3〜5年程度の売上目標を立てる」や「ユーザー数を想定する」、「初期費用と維持費の目安と想定する」といったことを設定するようにしましょう。
アプリ開発において、「ユーザーが思うように定着してくれない」や「アプリ開発後の運用が上手くいかない」といった失敗するケースは少なくありません。
そのため、事前に年ごとに売上目標やユーザー獲得予定数などを明確にしておき、運用方法や環境を整えられるようにすることが重要です。
プロダクト計画
ヒアリングに通じるところがありますが、プロダクト計画も必要不可欠です。
具体的には、ユーザーが求めている需要や分野などを正確に捉え、ユーザーの満足を生み出すようなアプリの質やリリース時期などといったことが挙げられます。
これらをしっかりと計画することで、ブレのないアプリ開発がしやすくなるでしょう。
要件定義・設計
アプリの目的や必要な機能を明確にし、どういったアプリにするのかといった要件定義や設計を行います。
具体的には、「どのような構成にするか」や「どんな機能をつけるか」といったことを吟味します。
これ以降の工程は要件定義や設計に従って進めるようになるため、細かいところまで決めて、明確化することに意識しましょう。
デザイン
アプリ開発におけるデザインには、主に「UIデザイン」と「UXデザイン」の2つが挙げられます。
UIデザインとはアプリ画面そのもののデザインのことであり、ユーザーが欲しい情報を発見しやすくなるためにユーザビリティを意識したデザインになります。
一方、UXデザインは操作性や利便性をより良いものにするために行うデザインであり、使用感に直結するデザインです。
そのため、デザインを疎かにしてしまうとユーザーに不満を持たれてしまう可能性があるため、注意が必要です。
実装
これまでの手順を行い、ある程度形になったら開発工程に入ります。
上記で決まった設計やデザインを忠実に守り、プログラミング言語やフレームワークを使用してプログラムを組み上げていきます。
設計やデザインに問題なければ、順調にプログラムの作成が進みますが、必ず順調に進むとは限りません。
場合によっては設計やデザインの見直しなどが発生する場合もあるため、時間がかかってしまうこともあります。
テスト
上記の実装を終えたら、必ずテストを行いましょう。
テストでは、「設計した通りにちゃんと動くか」「使用感に問題ないか」などを確認するため、入念に行う必要があります。
さらには、動作確認だけではなく、「見た目を含めたデザインに問題ないか」「見えていない部分に見落としがないか」などもチェック漏れがないようにしてください。
また、スマホアプリの場合は、「電池の消費量に問題ないか」や「ネットワークが切断されないか」といった部分を確認することが大切です。
納品
ここまでの工程を終えれば、いよいよ納品となります。
開発したアプリがAndroidだった場合は「Google Play Store」、iOSの場合は「App Store」のそれぞれで手続きを行います。
ただし、申請や手続きをしたら納品できたというわけではなく、審査が通過してはじめて納品となるため、最後まで気を抜かずにいましょう。
運用・保守・改善
納品後、晴れてアプリがリリースされますが、納品したらすべて終わりではありません。
アプリによって異なりますが運用以外にも、不具合対応やアップデートデータの配信といった保守や改善が必要となります。
そのため、アプリ開発を行う際は運用コスト不足にならないよう、リリース後のことまでを念頭に置いて計画を立てるようにすると良いでしょう。
事業グロース
上記の運用や保守、改善に加え、アプリが成長しているかどうかを確認する事業グロースも忘れてはいけません。
具体的には、「リリース直後と数か月後の今ではどれほどのユーザーがいるのか」や「不満点や不備なところを放置していないか」といったことが挙げられます。
ネガティブな要素をできるだけ解消し、ユーザーのために行動することで、長く愛用されるアプリになるといえるでしょう。
アプリ開発の手法は2つ
ここまで、アプリ開発の流れや手順などを解説しました。
しかし、アプリ開発の手法には「ウォーターフォール開発」と「アジャイル開発」の2つあり、特徴などが異なります。
以下では、それぞれの特徴について解説します。
ウォーターフォール開発
ウォーターフォール開発とはその名の通り、滝のように各工程を上流から下流へと開発を進める手法です。
全体像を定めてから取り組むという特徴があり、基本的に企画から計画、設計、実装、テストという段階的に進めていきます。
ウォーターフォール開発は、比較的スケジュール管理がしやすく、品質が安定しやすいといったメリットが挙げられます。
ただし、一度終わらせた工程に逆戻りすることなく進めていくため、最初の段階から完成度の高い要件定義や設計が必要不可欠です。
万が一、不備や問題が発生してしまった場合は、一からスタートし直すことにもなり、必要以上に費用や時間がかかってしまうため、ウォーターフォール開発で行う場合は細心の注意を払うようにしましょう。
アジャイル開発
アジャイル開発とは工程を小さく細分化し、それぞれを開発していくという手法です。
基本機能をもとに、要望に応じて少しずつ機能追加や改善を行っていくという特徴があります。
アジャイル開発は、開発途中であっても仕様や要件の修正ができ、リリースまでの期間が比較的短いというメリットがあります。
また、チームや顧客とのコミュニケーションが図りやすいのも魅力といえるでしょう。
ただし、機能や要件ごとにスケジュールを設定するため、全体のスケジュール管理は難しく、ちゃんと管理できていなければ忙しくなってしまい大変な目にあってしまうかもしれません。
【アプリの種類別】アプリ開発に必要な環境や言語
アプリの種類によって必要な環境や言語が異なってきます。
主なアプリの種類は4つです。
- Androidアプリ
- iOSアプリ
- Webアプリ
- Windowsアプリ
下記では、具体的に解説します。
Androidアプリ開発の場合
Androidは、Google社が手掛けているスマートフォン向けのOSであり、その名前を知らないという方はいないのではないでしょうか。
そのAndroidアプリ開発で必要な環境は、主に「Android Studio」「Unity」「React Native」の3つが挙げられます。
Android Studioは、さまざまな機器で開発環境を整えることができるため、開発で使用する機器を気にせずに導入できるという特徴があります。
また、テスト用ツールやフレームワークが用意されているため、テストが行いやすく、改善を図りながら開発を進めることが可能です。
Unityは、Unity Technologies社が提供しているアプリ開発ツールであり、特にゲーム開発に強いという特徴があります。
また、AndroidやiOSなどの幅広いマルチプラットフォームに対応したアプリ開発ができるのも強みです。
React Nativeは、Facebook社が提供するアプリ開発ツールであり、Webアプリやモバイルアプリなど、さまざまな開発に活用されています。
また、ホットリロードという機能があるため、UIデザインを構築しやすいという特徴があります。
iOSアプリ開発の場合
iOSアプリ開発で必要な環境は、主に「Xcode」「Xamarin Live Player」「React Native」の3つが挙げられます。
Xcodeは、Apple社が公式にリリースしている信頼性の高いアプリ開発環境であり、MacやiPhoneなどのApple製のアプリ開発に特化しています。
動作確認やバグ検証、開発に使用する画像の管理など、アプリ開発で必要になる機能が備わっています。
Xamarin Live Playerは、MacOSがなくてもiOSアプリを開発できるという特徴があります。
開発や導入、テスト、デバッグが行えるほか、パソコンにつないでいればiPhoneなどのApple製品で確認することができます。
React NativeはAndroidアプリの開発環境でもご紹介しましたが、React Nativeではクロスプラットフォーム開発が可能であり、iOSアプリ開発にも利用されています。
コードをAndroidとiOSで共有でき、Java Scriptを習得していることで効率的に開発を行うことが可能です。
Webアプリ開発の場合
Webアプリを開発する際は「Intellij IDEA」といったツールなどを使用することで、スムーズに開発ができます。
Intellij IDEAは、Jet Brains社製の統合開発環境であり、JavaやJava Scriptといった言語に対応にも対応しているほか、WindowsやMacOSなどにも対応可能です。
そのなかでも、Java ScriptはWebページにおけるオブジェクトを制御している言語であり、Webアプリだけでなく、Webシステムの開発でも使用されています。
Windowsアプリ開発の場合
Windowsアプリの開発を行う際は、Microsoft社が手掛ける「Visual Studio」を使用することが多いです。
Visual Studioは、プログラミング開発を行うための総合開発環境であり、アプリ開発のために必要なツールが揃っているため、効率的に開発することができます。
また、テストも実施しやすく、デバッグも行いやすいため、扱いになれていない人でも使用しやすい開発環境といえるでしょう。
アプリ開発会社選びのポイント
アプリ開発を行っている会社は非常に多くあります。
しかし、どういった会社に依頼すれば良いか分からないという方は多いのではないでしょうか。
ここでは、アプリ開発を行っている会社を選ぶ際の主なポイントを3つご紹介します。
似たアプリの開発実績があるかを確認する
アプリ開発を行っている会社でも、得意としている分野が異なってきます。
会社によってはAndroidアプリの開発が得意な会社やiOSアプリの開発が得意な会社、Webアプリの開発が得意な会社などさまざまです。
企業によってはさまざまな開発部門を構えていることもあるため、マルチで対応できるという場合もありますが、すべての企業がそうとは限りません。
そのため、自身が開発したいアプリと似たアプリの開発実績を持っているかどうかというところは重要なポイントです。
開発に関する事例などは、その会社のホームページなどに掲載されていることが多いため、気になる会社があれば必ず確認するようにしましょう。
見積書の内容が明確であるかを確認する
会社にアプリ開発の依頼をした際には見積書が作成されますが、その内訳が明確に記載している会社を選ぶこともポイントです。
一般的な費用計算としては人月計算が多く、大手企業のほうが単価が高くなる傾向があります。
どの作業にはどれくらいの費用が必要なのかを把握していなければ、後々トラブルになってしまうかもしれません。
そのため、一社だけではなく、複数の会社で見積書を作成してもらい、見比べて判断すると良いでしょう。
サポート体制があるかを確認する
アプリは開発したら終わりというわけではなく、機能追加や機能改善、バグ修正などを定期的に行う必要があります。
そのため、アプリ開発会社の開発体制を確認するのはもちろんのこと、「保守体制は整っているか」や「機能追加などにも対応できるか」といったサポート面も確認すべきポイントです。
また、大手企業であればサポートが充実しているとは限らないため、大手企業や中小企業に関係なく、しっかりとサポート体制を確認するようにしましょう。
カタチヅクリで行っている「どこのあわ」では、アプリ開発を構想段階から支援いたします。作成後の機能追加なども可能ですので、アプリ開発をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。
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アプリ開発の費用をおさえるポイント
アプリ開発にはどうしても費用がかかってしまいます。
そのため、できるだけ費用を抑えたいと考える方は多いでしょう。
ここでは、アプリ開発にかかる費用を抑えるためのポイントを3つご紹介します。
補助金を利用する
アプリ開発を行う際、高額な費用がかかってしまう傾向にありますが、国や自治体からの補助金を活用することが可能です。
そのため、補助金を上手に活用することができれば、費用を抑えてアプリ開発を行うことができるでしょう。
アプリ開発の目的や規模によって異なりますが、補助金は主に以下の4つです。
- ものづくり補助金
- IT導入補助金
- 事業再構築補助金
- 小規模事業者持続化補助金
ただし、複数の補助金を活用するということはできず、申請すれば必ず補助金が受け取れるというわけではないため、あらかじめ理解しておくことが大切です。
見積もりを複数社取る
上記でも触れましたが、見積もりは一社からだけではなく、複数社から取ることも費用を抑えることにつながります。
複数の企業からの見積もりを見比べることで相場を把握することができ、費用が安い企業を見つけやすくなるほか、客観的に判断することができます。
また、見積もり以外にも、依頼先企業のエンジニアの技術レベルなども比較することもポイントです。
依頼する企業の規模や技術レベルは異なるため、焦らずに慎重に吟味すると良いでしょう。
ノーコードツールを活用する
上記2つのほかにも、ノーコードツールを活用することが費用を抑えるポイントとして挙げられます。
ノーコードツールでは、専門的な知識がなくてもアプリ開発に取り組むことができ、エンジニアに依頼しないとなれば開発費用を抑えることが可能です。
そのほかにも、機能実装やテストにかかる開発時間、バグ修正にかかる時間などが短縮することができるため、さまざまなメリットがあるといえます。
アプリ開発なら「どこのあわ」にお任せください
ここまで、アプリ開発を依頼する会社の選び方や費用を抑えるポイントなどを解説してきました。
これらをしっかりと押さえることで、理想的なアプリ開発の実現がしやすくなるといえるでしょう。
しかし、それでもどの開発会社が良いか迷ってしまうという方は、「どこのあわ」にお任せください。
必要な機能を選び、自由自在にカスタマイズしながらスピード開発ができるという特徴があります。
ここでは、「どこのあわ」の主な特徴を3つご紹介します。
実際に触りながら作成できるので、イメージ通り
「どこのあわ」では、実際に触りながら使用して体験できるため、作りたいアプリの課題の検証やカスタマイズすべき点などを事前に把握することができます。
そのため、完成イメージとかけ離れてしまうということはなく、イメージ通りにアプリ開発を行うことが可能です。
金額が明確で分かりやすい
モジュールやプロダクト単体での金額が明確に決まっているため、どんな機能にはどれほどの費用がかかるかということが分かります。
金額が明確にわかるので、開発してから「必要な機能を追加したら予算オーバーしてしまった」というようなことがありません。
構想段階から併走いたします
「どこのあわ」では、構想段階から一緒に伴走することが可能です。
企画段階から参画し、要件定義や運用業務の設計、現在の業務の分析など、さまざまなシーンで成功を支援することができます。
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まとめ
アプリ開発における手順をはじめ、開発会社に依頼する際のポイントや費用を抑えるポイントなどについて解説してきました。
アプリ開発には非常に多くの手順があり、開発における種類などもさまざまであるため、簡単なことではありません。
また、開発会社に依頼する場合にも、注意すべきポイントは複数あります。
ぜひこの記事の内容を参考に、アプリ開発の手順やポイントを理解し、より良いアプリの開発を行えるようにしましょう。