アプリやWebサービスの開発にはさまざまな方法がありますが、近年ではノーコード開発が注目を集めています。 しかし、ノーコード開発に関して、「はじめてその名前を聞いた」や「名前は知っているけどどういったものなのか分からない […]
ノーコードはSEOに弱いは嘘!ノーコードツールでもできるSEO対策
執筆者:どこのあわ編集部
ノーコードツールを使用したアプリ開発についての情報を発信していきます。
「ノーコードはSEOに弱いからWebサイト作りには使えない」
こういった噂を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ノーコードはSEOに弱いと言われがちですが、結論から述べると全くそのようなことはありません。
ノーコードツールで開発されたサイトも、基本的なSEO対策を行えば十分上位表示を狙うことが可能です。ノーコードツールでもできるSEO対策について解説します。
目次
ノーコードツールを使ったサイトでもSEO対策は可能!
ノーコードとは、コーディングなしでアプリやWebサイトが開発できるサービスです。
従来のように高度な専門知識を持ったプログラマを雇う必要がないため、手軽に素早くアプリやWebサイトを開発できるというメリットがあります。
冒頭でも紹介したように、ノーコードツールはSEOに弱いと思われがちですが、基本的なSEO対策をしていれば効果を期待することができます。
SEOに弱いと思われるのはSEO対策ができていないから
ノーコードツールがSEOに弱いと思われる原因として、そもそもSEO対策が十分にできていないという点が挙げられます。ノーコードツールは手軽に開発できるため、Webサイト制作経験の浅い人材がノーコードの開発を担当している場合も多いです。
従来の開発では専門知識の豊富なプログラマが自然とSEO対策できていたものの、Webサイト制作に不慣れな開発担当者はそこまでカバーできません。結果としてノーコードで開発されたWebサイトの上位表示が少なくなり、「ノーコードはSEOに弱い」と思われてしまうのです。
ノーコードで制作されたサイトでも上位表示は可能
ノーコードで制作されたサイトがSEOに弱くない根拠としては、実際にノーコードで制作されたサイトでも上位表示されているものが存在する点が挙げられます。
また、ノーコードツールでは例えば以下のような項目を柔軟に設定できます。
- サイトのタイトル
- メタディスクリプション
- HTMLタグ
- 404エラーページ
- アナリティクス連携
多くのツールはこういったSEO対策に必要不可欠な要素もしっかりカバーしているため、これらの設定をしっかり行えば少なくともSEOに弱いサイトが出来上がることはありません。
アプリ開発系のノーコードツールはSEOに弱い可能性もある
注意点として、アプリ開発系のノーコードツールは実際にSEOに弱い可能性があります。
アプリ開発系のノーコードツールのSEOが弱くなる原因として、こうしたツールはアプリ開発に必要な様々な機能を盛り込んでいるため、ページの表示速度が遅くなる点が挙げられます。ランディングページや公式サイトを作成するだけであれば、データベースなどのWebアプリでしか使わない機能は必要ありません。
そのため、SEOを意識したサイトを制作する際は「STUDIO」や「Webflow」といった、アプリ開発系以外のノーコードツールを採用するのがおすすめです。
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ノーコードツールを使ったサイトでできるSEO対策の一例
ノーコードツールでSEOを意識する際には、具体的にどういった対策が可能なのでしょうか。
ノーコードツールでSEO対策をする際にも、通常のSEOと基本的な考え方は変わりません。キーワード調査や競合調査、タグの指定など、ノーコードツールにおける具体的なSEO対策について解説します。
キーワード調査、競合調査
SEOを行う際の基本となるのが、ターゲットの絞り込みです。まずはキーワード調査と競合調査を行い、関連キーワードを洗い出していきましょう。
例えば「ノーコード」をテーマとしたサイトを制作するとしましょう。この場合、まずは「キーワードプランナー」「キーワードファインダー」「ラッコキーワード」といったツールを活用しながら、狙うキーワードを絞り込んでいきます。Googleのサジェスト機能やGoogleトレンドなども有効です。どういったキーワードを狙い、競合としてどんなサイトがあるのかを明確にしましょう。
SEO上重要なタグの指定
見出しを意味するhタグやディスクリプションのタグ、画像の補助をするAltタグなど、HTMLには様々なタグが存在します。タグの指定も、SEOを考える上では大切です。
検索エンジンは基本的にhタグで記述されている内容やタイトル、ディスクリプションのタグの内容を重点的に読み取るため、これらには特に注意を払いましょう。ほとんどのノーコードツールには、こういったタグの内容を手動で編集できる機能がついています。
質の高いコンテンツ作成
そもそもGoogleなどの検索エンジンは、質の高いWebサイトへ優先的にユーザーを誘導することが一つの大きな目的です。SEO対策をする際には、サイトに掲載されているコンテンツの質を高めるのも忘れてはいけません。
特にノーコードツールで開発を行う場合、リリースを急ぎすぎて十分にブラッシュアップされていない状態でサイトを公開してしまうケースもあります。せっかく作ったコンテンツでもユーザーに届かないと意味がないため、十分にクオリティを高めてから公開するのがよいでしょう。
定期的な更新
検索エンジンは、サイトの定期的な更新もチェックしています。サイトがしっかりと更新されていれば、現在も継続的にメンテナンスが実施されている証拠だからです。
SEO対策を進める際には、サイトを定期的に更新するよう意識するのもよいでしょう。この項目に関しては、修正に工数がかかりにくいノーコードツールの強みが存分に発揮できます。ただし、サイトの更新はあくまでもサイトが継続的に運用されているかを検索エンジンが確認する一つの手段に過ぎません。更新頻度を極端に高めれば上位表示が狙える、というわけではないので注意しましょう。
読み込み速度の改善
SEOに大きな影響を与えるのが、ページの読み込み速度です。ページの読み込み速度はそれ自体がGoogleなどで評価項目の一つになっています。また、ページの読み込みが遅いとユーザーの離脱が増えるため、さらにページの評価を下げてしまう原因となります。
SEO対策を行う際には、読み込み速度の改善に力を入れましょう。既に上位表示されているサイトを参考にしながら、画像や動画などを適切な大きさにするなど、少しでも読み込み時間を改善していくことをおすすめします。
404エラーページのカスタマイズ
404ページとは、存在しないURLにアクセスしたときに表示されるページのことです。存在しないURLへアクセスしようとした際に返されるHTTPレスポンスコードが404であることを由来としています。
404エラーページのカスタマイズも、SEOの観点では大切です。404エラーページをカスタマイズして自社の他ページへ誘導できるようにすれば、離脱を抑えることができます。
ノーコードツールでも404ページをカスタマイズできる場合がほとんどなので、対応していきましょう。
OGPの設定
OGP設定とは、自社サイトがSNSでシェアされた際に表示される画像や文言のことです。OGPはmetaタグの一種で、OGPを適切に設定すれば自社サイトの魅力をSNS上で感じてもらいやすくなるでしょう。
SEO対策を進める際には、OGPを適切に設定するのもおすすめです。OGPを設定しない場合、SNS側が自動でOGPを設定してしまい、SNSのユーザーへ自社サイトの魅力を十分に届けることができます。例えばデザイン性の高い画像をアイキャッチとして設定するなど、サイトがユーザーの目に留まるような工夫を意識するといいでしょう。
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SEOに弱いアプリ開発系ツールを使う場合の対策
ノーコードツールの中でも、アプリ開発系のノーコードツールは実際にSEOに弱い場合があると解説しました。しかし、既に自社で開発系のノーコードツールを導入している場合など、アプリ開発系のノーコードツールを利用したサイト構築が必要になるケースもあるでしょう。
SEOに弱いアプリ開発系ツールを使う場合でも、いくつかのポイントを意識すれば上位表示を狙うことができます。アプリ開発系ツールを使う場合のSEO対策を解説します。
基本的な対策は行う
アプリ開発系のツールを使う場合であっても、基本的な対策は実施することができます。まずは基本的なSEO対策を、できるところまで行いましょう。
例えば先程解説したSEO対策の例でいえば、タイトルタグやディスクリプション、hタグなどはアプリ開発系のノーコードツールでも必ず設定できます。404ページのカスタマイズやOGPについても、対応できるノーコードツールは多いです。表示速度などは改善が難しい場合もありますが、まずはできる部分から手を付けていきましょう。
HPは他ツールで作成する
アプリ開発系のノーコードツールを使ったSEO対策を行う場合、HPは他ツールで作成するのも手です。
例えば自社サービスとなるWebアプリ部分はBubbleなどのアプリ開発系ツールで制作して、ランディングページやサービス紹介ページはWebflowで開発するといった分担が考えられます。ただし、ノーコードツールのライセンス料や学習コストが余分にかかってしまうのはデメリットです。
HPを別ツールで制作する場合は、SEOの改善効果と別ツールで制作するデメリットをよく比較して、慎重に判断しましょう。
SNSでの集客を行う
SNSメインで集客を行うのであれば、SEO対策だけに流入を頼る必要がありません。アプリ開発系のツールでサイトを制作する場合、SEOではなくSNSメインでの集客を行うのも有効です。
例えばInstagramやTwitter、TikTokなどを継続的に運用して、幅広い顧客へリーチしていきましょう。検索した際に自社のSNSアカウントが上位表示されれば、自社サービスのSEOにも好影響です。
リスティング広告を使う
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に連動して表示されるタイプの広告のことです。ある特定のキーワードに関心を持ったユーザーに広告を表示できるため、質の高いユーザーを効率的に集められるメリットがあります。
SEOに弱いノーコードツールを使う必要がある場合は、リスティング広告を使うのも手です。リスティング広告をうまく使えば、SEO対策以上に効果が出る場合もあります。Google広告やYahoo!の検索広告などを活用しながら、SEOの弱点をカバーしていきましょう。
【結論】ノーコードツールを使ってもSEO対策は可能
ノーコードツールでWebサイトを制作する際のSEO対策について解説しました。
ノーコードツールはSEOに弱いためサイト制作には不向きと言われがちですが、実際には基本的な対策を抑えていれば、十分に上位表示を狙うことが可能です。また、どうしてもSEOに弱いアプリ開発系のノーコードツールを使う場合でも、SEOの弱点をカバーする手段はたくさんあります。
ぜひこの記事の内容を参考にしながらSEOに強いサイトをノーコードで制作し、効率的な集客を進めていってください。